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2007年05月28日

春はやっぱりあさりですね

あさり<br />
春は、貝類がおいしい季節。
貝の中でも最もポピュラーなものといったら、やはり、あさり。

小さいものより、ある程度大きいものの方があさりの旨味があって、スープもおいしくなります。
ときどき、しじみと見間違えるほど小さいものもあったりしますね。
そんな、稚貝のうちに取っちゃったら、大きいあさりがいなくなってしまいます。

スーパーでパック売りしているあさりたちは、すでにアップアップ状態で口を半開き。
写真のは、違いますよ。
しっかり、塩水につけて暗いところに置いておきました。

海水の濃度にするのに、味をみながらいつも悩むので調べたら、1000gに対して35gの塩が含まれているとのこと。
100gの水に3.5g の塩を入れればいいわけね。
これで、その都度悩まなくてすみます。

キッチンスケールで、きっちり測って塩水を作り、あさりを入れると、途端に水管を出し、しばらくしたらピューッと潮を吹き出しました。
うん、居心地の良い環境って大事ですね。

あさりは、砂の中に潜っているもの、明るい場所より暗い場所が好きなので、流しにボールを置いて電気はオフ。
ときどき、チュパーッなんて音もでるほどリラックス状態のあさりたち。
心なしか、リラックスしたあさりの方が、砂はないしおいしかったような。

一般的に水の中で生息しているものは、やはり寒性か涼性の性質を持つものが多く、海産物は海水のおかげで鹹味(しおからい)を持つものが多いです。

はて、あさりを調べても、出てきませんですねえ。

あさりに近いはまぐりは、鹹味、寒性で、滋陰、利水、退黄、止淋とありますが、脾胃虚寒者は禁忌ですので、胃が弱く寒さを感じやすい人は、食べ過ぎにご注意ください。

2007年04月04日

50秒で温泉卵

温泉卵<br />
温泉卵の簡単な作り方をクックパッドで見つけました。
このレシピを提供してくださった方、ありがとう!

蕎麦猪口に生卵を割入れ、水を少し入れたら、電子レンジで50秒。
温泉卵らしきものが、できました。
すごいわ!!
これなら、トッピングや付け合わせに気軽に使えますね。

鶏卵は、本草経集注(出典)によると、

五味は甘、白身は凉で、黄身は平、
全卵は、滋陰潤燥、養心安神
白身は、清肺利咽、清熱解毒
黄身は、滋陰養血、潤燥熄風、健脾和胃
となっています。

熄風は、通常は体の中に生じた風を除くことなので、潤いをもたらすことによって、乾燥で生じた内風を取り去るということなのでしょう。
黄身の方が滋陰効果(うるおい)が高いようですが、白身もなかなか捨てがたい作用があるようです。
でも、どれくらいの量を食べればこれらの効果を期待できるのかな。
あまり食べると、コレステロールが溜まりそうですね。

2007年02月14日

たくましいルッコラ

ルッコラ<br />
去年の夏、クロアチアに行ったとき、スーパーで見かけたイタリア産のルッコラの種。
妹の借りている畑に蒔いてもらったら、こんなに大きくなりました。

秋(冬に近かったかも)に蒔いたものが、どんどん大きくなって、とうがたってしまったものもあります。
こんな株になったら、水菜みたいですねえ。

園芸店で苗を買って育てても、こんなふうにはならない。
畑ってやっぱりすごい。
たくましいわ。

妹曰く、
「ルッコラは胡麻の味がすると言われていても、全然胡麻の味がしないと思ってたけど、この種のは胡麻の味がする〜。」とのこと。

そうそう、最初にルッコラを食べたのは、イタリア。
カルパッチョにいっぱいかかっていたルッコラは、葉っぱの切れ込みが深くて胡麻の味がしましたねえ。
ルッコラには、健胃効果があるので、肉料理によく使われているようです。
利尿作用もあるらしいですね。

まだ、こんな株にならないうちは、若い芽を食べていたけれど、ここまで、立派だと付け合わせやサラダなんぞでは、とても食べきれません。
しっかり、ペンネアラビアータのソースにわんさか入れて、いただきました。(もち、炒めました。)

2007年01月19日

アップルタルト

アップルタルト<br />
見た目はそれほど悪くないけれど、これは台の部分がいささか失敗です。

今年の冬は、リンゴ、リンゴ、リンゴの年になってしまいました。
夜遅い時間に帰宅したとき、口寂しかったらリンゴを食べようと、注文したものと、豊作のときは自動的に送られて来るリンゴが重なってしまったため。

寒さが厳しくなって来ると、何となくリンゴを食べる気がせず、いつもの年なら送られて来るはずのみかんが恋しくなります。
みかんの良い点は、気軽に皮が剥けて、皮は干した後にお風呂に入れられることですね。

苹果(リンゴ)は、甘/凉、補心、益気、除煩、生津、潤肺、消炎、止渇、健脾益胃、潤燥、抗動脈硬化、降圧
林檎(リンゴ)は、酸、甘/平、止瀉、化滞、渋精、消痰、出典『千金方・食治』

とあります。
中国のリンゴは凉で、日本のリンゴは平なんでしょうか。
働きも、微妙に違いますね。
その食物が、いったいどれを指しているのか、いつも迷うところです。

食べないでいると、リンゴはどんどんスカスカしてきて。。。
バターソテーのカラメリゼなんて、どうでしょう。

2006年12月31日

墨いか

墨イカ<br />
大晦日に、のんきに先日買った食材のことを書いています。
お正月だからと、きばって頑張ると後でツケがきそうなので、最近は頑張らないことにしてるのです。

最寄りのスーパーには、1週間に2〜3回行きますが、基本的に大地宅配を頼んでいるので、その日スーパーで見かけたいつもの食材ではないものには、食指が動くのです。

甲イカ独特のあのねっとり感が頭をよぎり、即買い、です。
値段も300円台で安かったし。
だから、とっても小さなヒイカでした。
胴体に比べると、足がとっても短くて、思わず写真をパチリ。

イカの五味は鹹、四気は平、養血滋陰、通経、制酸の作用ありと記されています。(高等医薬院高試用教材「中医飲食営養学」上海技術出版社)
甲イカの甲骨は、烏賊骨(海螵蛸)と呼ばれる中薬で、不正性器出血や月経過多、制酸止痛に働くとありますので、身の方にもそれに近い効果があるようです。

ちっちゃいイカでしたが、一つの胴体の方はメンタイコと味醂で和えて、その他は刺身でいただきました。
ゲソも柔らかくていけましたよ。

2006年12月28日

有機バニラビーンズ

バニラ<br />
バニラ説明<br />
大地宅配で注文したオーガニックのバニラビーンズです。
シールには、『ウガンダの山岳地方で無農薬有機栽培されたものです。』と書かれています。
こういう食材って、見てるだけで楽しいですね。

創造力をかきたてる素材でしょう?
先日、アイスクリームにしてみたけれど、量が足りなかったのか(けちって、1/4本しか入れなかった)、あまりバニラの香りがしませんでした。


今日でテストはおしまいだから、明日はプリンに入れてみましょう。
楽しみ。

2006年12月11日

国産のはと麦

はと麦<br />
非常に少ない国産のはと麦。
これは、一袋、200gで725円でしたが、粒が大きくて味が濃いように感じました。
オーガニックかどうかは記載されていませんでした。

はと麦は、生薬名はヨクイニンとして知られていますが、通常の食材としても利水効果やイボをとるのに有名です。
ご飯に混ぜて炊いている方は、多いのではないでしょうか。

巷では、もっとお安いものが売られており、中華街や結構知られているT食品店では、ウワッ安い、と思わずのけぞっちゃう料金ですが、ブルーグレーぽかったり、クリーム色だったりするはずなのに、何だかとっても白いんです。
漂白しているのか、まわりの皮をかなり削ってしまって精白しているのかはわかりません。

ときどき、よくわからなくなるんですよね。
何が?

それは、良かれと思って食べている薬膳料理や薬膳茶の材料が、農薬でかなり汚染されているかもしれない、と感じるときです。
体にとってプラスになっているのか、はたまたマイナスなのか。

そう、はと麦に関して言えば、ある一定ラインの基準を達しているものが、薬局方として市販されていると判断し、漢方薬局で買うことが多いです。

2006年06月23日

万人向きのジャスミンの香り

ジャスミン
園芸店で鉢植えとして売られているもので、一番ポピュラーなジャスミンは羽衣ジャスミンかもしれません。
どんどん、蔓が延びていって繁殖力旺盛、そして何ともすごい香りを放つ。
このジャスミンの香りは、好き嫌いが分かれるところです。
私にとっては、トイレの芳香剤のよう(羽衣ジャスミンさん、ごめんなさい)。

カロライナジャスミンは黄色い花で、垣根にしているところもあるけれど、香りは弱い。
マダガスカルジャスミンは、白くて小さい花で茉莉花(まつりか)に似ているけれど、寒さに弱い。

そして、私の大好きなジャスミン(茉莉花)は、香りが一番優れていると思ってます。
タイに行くと、お寺さんのお供えにジャスミンの蕾を糸で通したものが売られていますが、その本物のジャスミンはなかなか鉢植えで売られているのを見たことがありませんでした。

それを、第一園芸で見かけたときは、思わずニタリ。
ああ、やっと、会いたいと願っていた植物に会えた、という感じです。(かれこれ3〜4年は立ってます)

香りに敏感な母にジャスミンの鉢植えをプレゼントしたところ、玄関に置いているので、やって来た人や通りがかった人たちが、「良〜い香り」というそうです。
なぜか、誘われちゃう香りなんですよね。
クリーニング屋さんも、ラーメン屋さんも、「うーん、良い匂い。なあに、この花?」と聞くので、母もご満悦です。

そして、私の場合は、
夜寝る前に5分ほどヨーガをやるとき、暑いので窓を開けると、暗闇の中からベランダに置いたジャスミンが語りかけて来る(ほんの三つ四つしか咲いてません)。
「私は、ここにいるわよ。」
闇夜に隠れていると、視覚に邪魔されないので嗅覚も鋭く、側頭葉にビンビンに刺激が来ます。

嗅覚は五感の中では、一番原始的といわれている感覚です。
気が巡っていくのを感じるとき.....

ジャスミンは、

精神抑鬱、心煩易起食納現象、曖気呑酸、納呆、腹脹、悪心欲吐、胃脘痛、神経官能症、慢性胃炎、上腹脹痛、納谷不香、失眠多夢
に効き目があるといわれています。

2006年02月23日

薬蜜って何?

龍眼の蜂蜜レモン茶に使った龍眼の蜂蜜は、薬蜜本舗というところで購入したものです。
実家が中華街に比較的近いということもあり、最近は母と出かけることが多いのです。
この日も龍眼蜜がほしくて出かけたのですが、せっかくなので、1階で味見をいろいろ。
さらに、2階の喫茶でトースト付きの薬蜜を、いろいろ選んで味わってきました。

蜜蜂は、ある程度の広さの花畑があると、集中的にそこから蜜をとってくるそうです。
うん、それで納得。
特定の花の蜜がとれるわけです。
働き蜂の寿命は40日間で、一生の間に集めて来る蜜はスプーン1杯ほどなのですって。
ごめんなさい、蜜蜂さんたち、人間がかっさらってしまって。
蜜蜂たちが一生懸命集めてくれた蜜は、大事にいただかなければ、ね。

以下は、お味見の感想です。

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2005年12月27日

玫塊露酒(メイグイルチュー、ハマナスのお酒)

ハマナスのお酒玫塊花(ハマナス)からできている中国製のお酒が、この写真の玫塊露酒です。
焼き豚を作るのに必要で買ったものですが、玫塊花の香りがして、嗅ぐといい気分になります。
さすが、リラックス効果のあるマイカイですね。

香りが良いので、焼き物にはよくこのお酒が使われるということですが、白酒(パイチュー)にハマナスの花の香りを移しているようです。
製法は定かではありません。
私の想像ですが、果実酒の作り方と同じで、乾燥したマイカイカをお酒に漬けるのではないでしょうか。
白酒は蒸留酒なので、度数はかなり高いです。

ハマナスは原種のバラで、学名は、Rosa rugosa Thunb. var. pleva REG.、葉の色は明るい緑色で茎には細かい棘がびっしりついています。
花は赤に近いピンクで、性味は甘、微苦、温、その芳香で気の滞りをなくし、ストレスにやられやすい肝気の通りを良くしてくれます。

詳しい玫塊花の情報

2005年12月20日

銀杏の殻ってどうむく?

パンクした銀杏先日の『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』のことこです。

いとうかずえさんが、
「銀杏の殻って、封筒に入れて、端をちょっと切り、電子レンジで1分ぐらいかけると弾けるんですよね」といい、
畑先生は「えっ、ほんとですか?」

で、番組は何事もなかったように進んでいきました。

が、しっかり私は聞いてしまいました。
早速試してみましたが、家の電子レンジでは1分では、ウンともスンともいわず。
さらに、もう1分。

その結果が上の写真です。
パンクしたのもあり、全然無傷のものもあり。

母が試したときは、上手くいったそうな。
さすが、うちの母です。しっかり、テレビを見てます。
それにしても、みんな、銀杏の殻割りには、苦労しているのね。

2005年12月07日

グラニー・スミス

りんご

写真の一番手前が、グラニー・スミス。
時計と反対廻りに、富士、陸奥、ジョナゴールド、津軽です。大地の『りんご七会』という企画で、
7回違う品種が続けてくるというものを注文したおかけで、いろいろな種類を味見することができました。
一番初めは、「紅玉」、次は「秋映え」でしたが、それらはとうに食べてしまいましたので、
この写真の中にはありません。私は酸味があるタイプが好きなので、秋映えは結構好みでした。
シャリシャリしていて、紅玉のように何となくスカスカした食感でないところも気に入りました。

最後を飾ったグラニー・スミスは、オーストラリア産で世界中で広く栽培されているそうです。
写真の色が悪いのですが、さえざえとした緑色をした青りんごで、栽培農家の原さんに言わせると、

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2005年12月05日

さいまき海老

さいまき海老先日、珍しく、近所のスーパーに生きているさいまき海老を売っていました。

おおっ、車海老のちっちゃいのが売られてる。

それもポリ袋ではなく、いかにも市場で使われてます風の茶色の紙袋に入れてくれるので、たった2尾ですが、買ってしまいました。
ところが、ちょっと前に生き車海老の剥き方を教わったはずなのに、すでにすっかり忘れ、何と背側から頭をぽっきり折ろうとしてしまいました。十字を切りつつ。

毎日、生き物をいただいている人間は、切り身やすでに死んでいる食材を調理していると、殺生したものをいただいていることをすっかり忘れてしまいますが、目の前に動いているものを殺生するのは勇気がいります。

それでも、結局、殻ごと頭もカリカリになるまでソテーしていただいてしまいました。
甘味があって、身がプリプリして、冷凍海老にはない生気までもらって満足感いっぱいです。

鮮度が良いということは、『気』もいっぱい残っているということ。
野菜だって果物だって、日にちがたつにつれ『気』もどんどん消耗していき、くたびれていきます。

疲れているときは、自分の中に『気』を取り込むために新鮮なものを食べる。
これって大切なことですね。