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2007年04月23日

独活寄生湯(膝関節が痛い)

以前から、ときどき痛む膝関節ですが、日常生活では気にすることなく過ごしてきました。
ところが2週間前、時間つなぎに行ったエアロビスクで、再び膝を傷めてしまいました。

レッグカール時(腰を落としながら、片足ずつ膝関節を後ろに曲げる)、インストラクターの「もっと、膝を深く曲げて!!」に合わせて膝を曲げてエクササイズをした後、いつものボクササイズも(その前にはテニスも2時間やってます)。

もう帰るときにはヘロヘロ状態。
階段を降りるのもままならないくらい、膝関節が痛みを主張してきます。
ああ、なんたること。

家に帰り、痛むたびに、サロンパスのエアゾールをシューッ、シューッ。
2〜3日、これをやったら、普通に歩くにはそれほど痛みを感じなくなりました。

1週間後、再びスポーツクラブへ。
膝関節には、膝の上の大腿四頭筋を鍛える必要があると思い、10年以上足を踏み入れていなかったジムへ行き、膝関節が痛いのだけれどと相談しました。

はてさて、やはり想像していたとおり、レッグカールの反対のレッグエクステンションを薦められました。
しかし、一番軽い重りでも、足を延ばすたびに痛みがツツツーッとやってきます。
あっ、いけない、膝関節のためと思ったのに、さらに傷めちゃった。

ここまでは、完全に世間一般にいわれている西洋医学的処置です。
さすがにこれでは、日常生活もままならなくなると、お灸することにしました。

膝関節は水の溜まりやすい所、熱の力も使い、
内膝眼犢鼻足三里太谿三陰交血海梁丘と取穴し、モクモクお灸すること、しばし。

これの最大の欠点は、換気が充分でないと、喉をやられることです。
いまだ、窓を開け放して、家の中に風が吹き渡るようにするには、風がいまいち冷たい。
結局、お灸は二日で断念しました。

そこで、お手軽な漢方薬の出番です。
防已黄耆湯がいいのかな、と推測しながら、いつもの漢方薬局へ。
水が溜まっているときは、防已黄耆湯がよいけれど、今の季節は風寒湿にやられる人が多いから、独活寄生丸がよいと薦められました。

従来虚の状態のときに風寒湿邪にやられ、深く潜伏されちゃったなんてときにぴったりの薬。
気血両虚に効く、フムフム、最近疲れが溜まってるし、腎虚がひどいのは確か。
四物湯も入っているので、血も補ってくれて、風湿を除いてくれる、と、何とばっちりの薬を薦めてくれました。

膝を気にすることがなくなったら、スポーツにも身が入るというものです。
(注意:人により証が異なるので、万人の膝関節痛に独活寄生湯が効くというものではありません。弁証しないとぴったりのものは手に入りませんのであしからず。)