中華枸杞
この写真は、北京の薬草園でとったものです。日本の枸杞の実に比べて、中国の枸杞の実は細長いと思いませんか。
昔、おばあちゃんが山から枸杞を掘ってきて(どこから取ってきたんでしょう)、庭に植えていました。
おばあちゃんは、どこからか便秘に効くと言われて枸杞酒を作り、それをせっせと飲んでいました。
私の中では、変な臭いのするお酒というイメージが定着していたせいか、すっかり枸杞はまずいと思い込んでいました。
薬膳を習い始めた頃、漢方薬局で枸杞の話をしたところ、店主の奥様が「ちょっとほろ苦くておいしい」というではありませんか。えっ、私のイメージと違う。
おいしいとおっしゃるなら試してみようと、食品店で枸杞を購入し、そのまま食べてみると結構おいしいではありませんか。ちょっとほろ苦いけど、まさしくごく普通のドライフルーツです。おばあちゃんのあの枸杞酒はなぜあんなにおいしくなかったの?おまけにまずかった。今は亡きおばあちゃんに作り方を聞くことはできませんが、きっとあのお酒は生をそのまま入れていたにちがいない、と推測しています。
薬膳料理の代名詞のようにいわれている枸杞ですが、肺を潤し、視力をよくし、肝腎を補う作用があります。
しかし、便秘に効くとはあまり効いたことがありません。おばあちゃんは、いったいどなたからそんなことを聞いたのでしょう。
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