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チャングムが教えられた食物の鹹(塩辛い)という味

チャングムが醤油や塩、塩辛などを味見している場面で、
ハン尚宮の声「この他にも豆に栗、豚肉、ナマコ、ワカメ、それに西瓜にも塩味が含まれているのよ。だから味付けする時は気をつけなさい。料理が冷たいほど塩味を強く感じるの。」

このセリフを聞いたときは、五行の水に属する鹹(塩辛い)の性質がある食品なのかと思いました。

「鹹」は海産物に多く含まれています。
当然といえば当然、海の水が塩辛いのだから、そこに住んでいる生物も鹹の性質を持つものが多いということです。
しかし、豆、栗、西瓜のところで、詰まってしまいました。
調べる基準のものは、中国の薬大で使われている教材ですが、鹹とは記載されていません。
栗の出典は、千金方食治編で、甘、温ですが、Webで食物本草では鹹、温だという記事を発見しました。鹹という考え方もあるのかと。
豆に関しては、大部分は甘でした。出典は、それぞれ異なり、日華子本草本草図経、救荒本草、名医別録、開宝本草、本草綱目などです。

材料 性味 四気 帰経
大豆 脾、大腸
小豆 甘、酸 心、小腸
黒豆 脾、胃
緑豆 心、胃
脾、胃、腎
西瓜 心、胃、膀胱
豚肉 甘、鹹 脾、胃、腎
なまこ 心、腎
ワカメ 化痰軟堅

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