最高の梅酒
梅酒は、甲類であるホワイトリカーを使うものとばっかり思い込んでいたら、森下竹千代先生から、薬酒の実習のときに、黒糖酒で作るとおいしいとうかがい、試してみたものです。
奄美大島で作られる黒糖酒は高価でしたが、できあがった梅酒のできばえは、
「おいひ〜」
という声が思わず飛び出るほど。
そのマイルドで、鼻腔に抜けていくふくいくとした梅の香り。一口飲んでみると、まるでジュースみたい。
変な例えですが、違和感なく喉を通っていくということなのです。不味いものや体によろしくないものって、何だか喉にひっかかるという経験したことはありませんか。おいしいものや体に良いものは、抵抗なくすんなり体におさまっていくのです。
今まで飲んだ梅酒の中で『最高』の称号をつけちゃいます。
なお、梅は、体の中を潤し、咳や下痢を止める働きがあり、お酒はその効果を増す働きがあります。
食材 | 性味 | 四気 | 帰経 | 効能 |
梅 | 酸 | 平 | 肝、脾、肺、大腸 | 生津、止咳化痰、止瀉止痢 |
酒 | 甘、苦、辛 | 温 | 心、肝、肺、胃 | 通血脈、御寒気、行薬勢 |