お屠蘇
お正月はお屠蘇をいただいて、邪気を払いましょう。
屠蘇散は、嵯峨天皇の御世、唐から来た蘇明という人が献上した霊薬で、天皇が元旦から三日間、清涼殿での四方拝の後、御神酒にお屠蘇を浸して用いられたのが始まりだそうです。
市販の屠蘇散は成分がそれぞれ多少異なるようですが、たまたま仕入れた屠蘇散の中身は、
桂皮・山椒・陳皮・桔梗・大茴香・丁子、白朮・浜防風でした。
体を温め、お腹の調子を整え、風邪を引かぬよう調整されていたんですね。
材料 | 性味 | 四気 | 帰経 | 効能 |
桂皮(肉桂) | 辛、甘 | 熱 | 腎、脾、心、肝 | 補火助陽、散寒止痛、温痛経脈 |
山椒 | 辛 | 温 | 脾、肺、腎 | 温中散寒、除湿 |
陳皮 | 辛、苦 | 温 | 脾、肺 | 理気、調中、燥湿、化痰 |
桔梗 | 辛、苦 | 平 | 肺 | 開宣肺気、祛痰、排膿 |
大茴香(八角) | 辛 | 温 | 肝、腎、脾、胃 | 散寒止痛、理気和胃 |
丁子(クローブ) | 辛 | 温 | 肺、胃、腎 | 温中降逆、温腎助陽 |
白朮(オケラの根) | 苦、甘 | 温 | 脾、胃 | 補気健脾、燥湿利水、止汗安胎 |
浜防風(沙参) | 甘 | 微寒 | 肺、胃 | 清肺養陰、益胃生津 |