御前競演でのチャングムのマンドゥ
女官になれるかどうかの料理試験。
チャングムは、小麦粉がないので、『スンチェ(白菜)で包んだ餃子』と『夕顔で包んだ餃子』で勝負します。
どこにでもある夕顔と、長番内侍(長官)は言います。
大妃がやって来てそのマンドゥを食べておいしいとおっしゃり、「小麦粉がなければクルリンマンドゥ(小麦粉をまぶしただけのマンドゥ)やオマンドゥ(魚の薄切りで包んだマンドゥ)を作ることもできたのに」と不思議がります。
するとチャングムは、
「御前競演では殿下のための料理を作っておりますが、殿下におかれましては胃腸がお丈夫ではありませぬ。
スンは腸によく、その汁は風邪を予防いたします。
そして、夕顔は胃がもたれる人には、わざわざ食べさせることもございます。
スンは、今はまだ珍しいものですが、種が広まれば朝鮮にすぐに定着する野菜でございますし、夕顔はどの家にもあるものでございます。」
と答えます。
現在の日本では、白菜の方が手に入れることは簡単で、夕顔の方がどこに売っているのかな、といった状況ですが、当時の朝鮮半島では家には夕顔を植えていたのですね。
ユウガオ(瓢箪)は、甘味を持ち凉性で、体の中の熱をさまし水分を補給し、炎症をしずめて利尿効果があります。
白菜も同じような効果があります。
詳細はチャングムが薬草園で見つけた白菜のページでどうぞ。