冷え性の人(陽虚)の便秘
冷え性で体の中が冷えているので、尿は色がうすく多い、お腹や腰、手足が冷たいなんていう人は、陰陽のうちの陽が不足していると中医学では考えます。(陽虚の便秘)。
そんなときは、もちろん体を温めるものを取る必要があります。
腸を温めて、腸の活動を促すのです。
たとえば、ラード、なつめ、枸杞(くこ)、くるみ、卵、ネギを入れたチャーハンは、どうでしょう。
ラードは、豚の脂肪分で、コレステロールがたまると敬遠されている方もいるのではないでしょうか。
豚肉は体の中を潤す効果があり、ラードにもその潤い効果と油であることから腸の滑りをよくして便を通しやすくするという力もあります。
適度に必要なときに必要なものを使う、これぞ薬膳の極意ですね。
ときどき、中医学ってすごいなあと思うことがあります。
3千年以上もの間、培われてきた経験医学は、ホント、現代に生きている我々にもためになることが多いのです。
胡桃などのナッツ類は、腸を潤すので便秘にはお薦めです。
なつめは気を補ってくれ、卵は潤いを与え、長ネギは陽を通すといわれています。
お茶を飲むなら、黒胡麻杏仁茶がこのタイプにはぴったりでしょう。
黒胡麻と杏仁をすりつぶすか、ミルサーで引いて、黒砂糖を入れてお湯をさす。
結構、いけるお味です。