不眠(肝鬱化火の場合)-春は多そうです
中医学的には、不眠の「証」は5タイプほどあります。
1. 肝鬱化火(実証)
2. 痰熱内侵(実証)
3. 陰虚火旺(虚証)
4. 心脾両虚(虚証)
5. 心胆気虚(虚証)
不眠の基本的な養生方法は、「安神」、精神を安らかにして、脳を休め、床についてもグルグル回転して活動している脳を眠りにつかせなければなりません。
本日のタイプは、肝鬱化火の場合です。
春は、五行では「木(もく)」の季節。
木の芽が吹き、冬のあいだしっかり体の中にしまい込まれていた気も、伸びやかに外に向かっていきます。
そして、春は五臓では「肝」の季節、この時期、体は新陳代謝が活発になり、体の解毒工場である肝の働きも何かと亢進しがちになります。
イライラしたり、悶々としたり、ストレスがかかることが多い人は、肝気が鬱滞してそれが火となり(肝鬱化火)、不眠に陥ったりします。
心当たりがある方、いらっしゃいますか?
そんなときには、肝気の通りを良くして、火を鎮めなければなりません。
メニューとして考えてみたのは、
〇パエジャ(サフラン、あさり、豚肉、レモン)
サフランは、生薬名は「番紅花」といい、安神に効くといわれていますし、柑橘類は気をめぐらすことができるので、これらを使った料理としてパエジャ(パエリャ)など、いかがでしょう。
この場合、鶏肉や海老は体を温めるので、それらを覗いて豚肉や鴨肉にしたほうがよろしいかと。
〇アロエベラのプリン
アロエベラは、熱を消すのに効果があるので、このタイプには良いと思います。手軽にアロエベラを入れたヨーグルトでもよいですね。
でも、鶏卵には安神効果があります。
〇五味子茶
五味子(ごみし)は、安神の作用があるし、煎じてもまずくはなく、ちょっと酸っぱいので、飲みやすくて不眠にはぴったり。
韓国では、オミジャチャといって伝統茶として飲まれているようですね。
常用している人は、不眠知らずでしょうか。