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不眠(痰熱内侵の場合)

痰熱内侵の不眠、それはいったい何?
体の中の水分の代謝が上手く行かずに、留まっており、粘稠な物質が「痰」です。
口から吐き出す痰は、狭義の痰ですが、中医学的には体内に停滞しているものも痰といいます。
ちなみに、病的な水分物質でも、さらさらしているものは「飲(いん)」と呼ばれています。

中医学では、五臓の中の「脾」が、食物から栄養を作り出すと考えられています。
それゆえ、脾は『生痰』といわれ、痰を作り出す源とされています。
その脾および胃の機能が失調すると、痰が生成され、それが熱を帯びた状態が痰熱です。

この痰熱が「神(しん」を炙るので、不眠の症状が現れるのです。
眠りが浅い、胸がつかえる、口が苦い、なんていう方は、このタイプ。

痰をなくして、熱をさまさなければなりません。
そこで、メニュー例として、以下のものはいかがでしょうか。

〇茶碗蒸し
鶏卵、百合、蟹、春菊
百合根、鶏卵、春菊は、安神の作用があり、蟹は体を冷やし利湿効果があります。
一般的に茶碗蒸しに入れそうな鶏や海老は温めるので、熱のある方には不向きです。

〇生姜入り煮物
筍、人参、こんにゃく、里芋
里芋、生姜は化痰の、筍、人参、こんにゃくは熱をさますことができます。

〇ジャスミンと桂花のお茶(桂花烏龍茶三花飲 参照)
ジャスミンの花とキンモクセイの花を緑茶や烏龍茶またはプーアール茶に一緒に入れていただきます。
ジャスミンはお腹を整え、桂花は化痰の作用があります。

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