以前、大人になってから罹った喘息のため体質改善するために、自然食を取り入れていました。
昔の日本の食卓にのぼったメニューいっぱいの素朴で質素な食事です。
主流は玄米菜食で、あの頃は、かなり食べないものが多かった。
肉、卵、コーヒーなど。
ほとんど好き嫌いがない食生活だったので、かえって除外する食品があると楽しんだりして。
今は、猫を飼っている影響と、薬膳を勉強していて、薬膳は特に中年以降の人に効果のある食べ物だと感じているので、玄米菜食主義に戻る気はありません。
だって、完全に玄米菜食にすると、いろいろ食べれないものがあって、かえってストレスがたまってしまうからです。
加工食品の材料に卵が入ってるとか、牛乳を使ってるとか、ソースに肉のエキスが入っているとか。
そこで、自然食品店のお世話になるのですが、ソイミート(なぜ肉という名前がつくのか)とか、グルテンバーグとか、肉恋しや〜、という意識が見え見えの商品を見ると、かえって情けなくなってしまいます。
野菜そのものは大好きですが、なぜ植物そのものを生かした料理ではなく、肉の代替品や牛乳の代替品の料理にならなければいけないのか。
それは、「野菜に対する冒涜」ではないのか。
もし、ベジタリアンをするのなら、動物性食品とはきっぱり訣別したほうが、よっぽどすっきりすることでしょう。
しか〜し、植物だけで旨味を出すのは、動物性食品の味を知ってしまった舌にはむずかしい。
よっぽど、体調がすぐれない人や食べ物に思い入れがない人、主義を貫き通せる人でなければ続けられないでしょう。
昔の人が、「四つ足は血がけがれる」といったように、確かに高蛋白質の動物性食品を取り続けていると、血液もサラサラとは流れていかず、瘀血がたまりやすくなるようです。
私が、現在、風邪を引いてもそれが引き金になった喘息の発作を起こさなくなったのも、食物での体質改善が効いたと思っています。
でもここのところは、肉や魚の一品料理を考え出す方が簡単で、調理も比較的たやすい(野菜だと切る手間がかかる)ので、メイン料理にすることが多かったのです。
しかし、これではいけない、ちょっと見直し、点検、軌道修正しなければ。
これから先は野菜中心で、肉や魚は野菜料理の味出し程度、焼き魚やハンバーグなどの料理を作ってしまったら、それを上回る野菜を一緒にとるつもりです。
人間の歯の構造からすると、親不知も勘定に入れると、8×4で32本あり、肉食に適した犬歯は4本しかありません。
ここから察すると、4/32で1/8は肉食してもよいということになります。
逆にいうと、肉の8倍は植物をとらなければいけないということになります。
ECO的立場から見ると、植物は人間が直接摂取してこそ生産コストがかかりませんが、肉や魚に飼料用としてまわされると非常に高価なものになります。
野菜中心の方が食費が少なくてすみますね。
(薬膳はどうするのさ、というツッコミに対しては、次回)