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更年期障害(腎陽虚の場合)のメニュー例

腎虚には腎陰虚と腎陽虚があります。
その他、両方虚している場合の腎陰陽両虚というのがあります。

陽虚というのは、いわゆる陽気が不足している状態で、陽気は体を温めているので、これが不足すると冷え性やだるい、やる気がないといった症状が現れます。

更年期障害のその他の症状としては、
顔色が悪い、むくみがある、夜トイレによく起きる、尿漏れ、サラサラしたうすいおりものがある
などです。

我々の席の右側に座っていたグループが出したそのメニューは、
〇 鶏の炒めもの
鶏、黒木耳、胡桃、生姜、ネギ
〇 鯉とニラの酢味噌和え
鯉、ニラ、松の実、酢味噌
〇 鰯のつみれスープ
鰯、金針菜、白菜、ごぼう、ネギ、生姜、ニンニク

いろいろ、食材が入ってますねえ。
ネギ、生姜、ニンニクを使っているのは、中華料理だからです。
薬味に使うくらいの量なら、方針に影響はないということでしたが、おいしくなければ薬膳とはいわない、のポリシーを考えると使用材料を明記したくなっちゃうといったところでしょうか。
ごぼうも凉だけれど、他の食材との兼ね合いを考慮すると入れてもいいのではないでしょうか、と先生はおっしゃっていました。

胡桃は、陽虚の人にはよく使われる食材です。
鯉は、むくみに非常に効果的だと多くの本に記載されています。
妊婦がむくんだりしたときは、良いのだそうですよ。

そうそう、治療法は、温腎扶陽。
腎を温めて、陽気不足を改善せねばなりません。

陽を補うことのできる食材としては、
胡桃、ニラ、海老、どじょう、羊肉、豚レバー、鹿肉
などがあります。

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