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2006年12月31日

墨いか

墨イカ<br />
大晦日に、のんきに先日買った食材のことを書いています。
お正月だからと、きばって頑張ると後でツケがきそうなので、最近は頑張らないことにしてるのです。

最寄りのスーパーには、1週間に2〜3回行きますが、基本的に大地宅配を頼んでいるので、その日スーパーで見かけたいつもの食材ではないものには、食指が動くのです。

甲イカ独特のあのねっとり感が頭をよぎり、即買い、です。
値段も300円台で安かったし。
だから、とっても小さなヒイカでした。
胴体に比べると、足がとっても短くて、思わず写真をパチリ。

イカの五味は鹹、四気は平、養血滋陰、通経、制酸の作用ありと記されています。(高等医薬院高試用教材「中医飲食営養学」上海技術出版社)
甲イカの甲骨は、烏賊骨(海螵蛸)と呼ばれる中薬で、不正性器出血や月経過多、制酸止痛に働くとありますので、身の方にもそれに近い効果があるようです。

ちっちゃいイカでしたが、一つの胴体の方はメンタイコと味醂で和えて、その他は刺身でいただきました。
ゲソも柔らかくていけましたよ。

2006年12月28日

有機バニラビーンズ

バニラ<br />
バニラ説明<br />
大地宅配で注文したオーガニックのバニラビーンズです。
シールには、『ウガンダの山岳地方で無農薬有機栽培されたものです。』と書かれています。
こういう食材って、見てるだけで楽しいですね。

創造力をかきたてる素材でしょう?
先日、アイスクリームにしてみたけれど、量が足りなかったのか(けちって、1/4本しか入れなかった)、あまりバニラの香りがしませんでした。


今日でテストはおしまいだから、明日はプリンに入れてみましょう。
楽しみ。

2006年12月27日

詰め物は多分に薬膳的ローストチキン

はと麦<br />
真っ赤なお鼻のトナカイさんは〜
って、今頃言っても遅いですねえ、クリスマスには3日も過ぎてしまいました。

このチキンは、23日の夜に作ったものです。
鶏1羽、1.2kg以上あって(測っておけばよかった)、金曜日の夜から冷蔵庫で解凍していたのに、翌朝になってもカチンコチンのまま。
室温で戻して、ようやく焼ける状態になったときには、夕食タイムをはずしていました。
それで、クリスマスイブの朝食からローストチキンとなりました。

昨年は、そのチキンはオープンに入りますか?、どのくらいの大きさですか?という問い合わせがだいぶあったようで、『今年は昨年より小ぶりです』というフレーズとともに、大地宅配から送られてきたけれど、結構大きいわよ。
この塊、解凍するのに冷蔵庫に入れていたら何日かかるのやら。

去年は、南部鉄のすき焼き鍋に乗せてオープンで焼いたら(鍋からはみ出て大変でした)、中まで火を通すのに時間がかかり過ぎ、身がパサパサになっちゃったんです。
それに懲りて、リベンジするべく、その時にル・クルーゼのオーバル型を買ったのでした。

鶏の詰め物は、蓮子枸杞、それとエリンギとシメジをバターソテーしたものにしました。
薬膳の授業では、蒸し鶏の詰め物に、ナツメとや太子参を入れたようですが、実技をまたもや欠席した私は、そのできばえを食せませんでした。

先生が冷蔵庫から出した鶏は、ヒナ鶏らしい大きさでした。
あれを7〜8人で食べたら、少量だったんじゃないかな。

1.2kgの鶏を、家にある蒸籠ではとても蒸せません。
だって、普通の中華蒸籠なんですよ。
絶対、蓋が持ち上がっちゃいます。

ル・クルーゼにぎゅうぎゅうに押し込んだ鶏は、ドライミックスハーブやフレッシュのローズマリーやオレガノをかけられ、バターを乗せられて焼き色がついた後、蓋をしてさらに1時間程で焼き上がりました(さすがに、ちょっと蓋が持ち上がりました)。

もうちょっと綺麗な焼き色をつけた方が良かったかなとも思えますが、まあまあの出来。
身の焼き具合は、ちょうどぎりぎり火が通った感じで、パサつきはなくとってもジューシー。

もも肉にグレービーソースをかけて、いただきました。
残った身は、棒棒鶏やチキンサラダに。
骨近くの身はスープにしましたが、こちらは、ちとイケてないお味でした。
お腹の中に塩とガーリックをたっぷりこすりつけたせいかも。

鶏1羽(1,380円)で幸せな気持ちになれて、たっぷり楽しめる、これだからおうちご飯が一番なのよ。

2006年12月22日

漢方の代名詞、葛根湯

中医学には、正治と反治ということばがあります。
正治は、熱があったときは体を冷やす治療を、体が寒いときは温める治療をすることを指します。
反治は、本当は体の中には熱があり、陽盛の状態になっているのに、体の表面に陰が追いやられて、外目からは寒けがするときなどに、体を冷やす薬を使うことを指します。
つまり、表面に現れている症状には、『それは反対の治療だろ』という治療をすることで、実際は本来の症状に対しては正しい治療をしていることになります。

しかし、もしこの状態を読み間違えていたらどうなるか。
正治をするべきなのに反治をしてしまえば、治るどころかどんどん悪くなる。

先日の授業で、辛温解表薬を夏に使いすぎると、体の中が温まりすぎてかえって体内に熱がたまりやすく、よくないと聞きました。
葛根湯は、辛温解表薬ですねえ。
葛根自体は辛涼解表薬、つまり体を冷やすものですが、葛根湯という方剤になると体を温める薬になります。
夏風邪に葛根湯は、要注意ですね。

葛根湯は、風寒の風邪、体がぞくぞく悪寒がしていて寒い、ひき始めのときに飲むと効果を発揮しますが、喉が痛い、熱が出てきたなんて状況のときには風熱の風邪ですので、冷やさなければならないのに、逆に体を温めてしまいます。

本人は、治ると思って飲んでいたものが、実はプラスになるどころかマイナスに働いていたなんてことになるわけです。
日本人は、結構、葛根湯好きな人が多い。
私の周りにも、いっぱい、いること、いること。

あくまでも漢方薬は、そのときの証に合わせて処方されるべきもの。
病気(この場合は風邪)に合わせて飲むものではありません。
ですから、誤解が生まれるのです。

ちなみに、寒気にあたって筋肉がこわばって肩凝りがする、なんてときは葛根湯が効きますよ。

2006年12月20日

足裏マッサージって結構効くかも

先日、父と母に足裏マッサージをしてさしあげました。
高齢になると、加齢とともにあちこち体の不具合が出てきます。
そして、当然のごとく痛い場所が多くて、両者とも「痛い〜」。
声を発しなくても、足がどんどん逃げていく。
フフ、人が痛がってるのって、結構快感、です。

もみ返しや、鍼返しがなく副作用がないと言われている足裏反射、痛くとも後は足が軽くなるし、暖かくなります。
私が現在勉強しているのは、ドイツ式メインですが、親指が90度に屈曲するので爪が当たってチクチクすることがあります。
でも、馴れて来ると、これが結構気持ちよかったりして。

外反母趾の母は甲状腺の具合がよろしくありません。
案の定、甲状腺ゾーンでは、足をひっこめて「痛いー、もうやめてよー」。
「まあまあ、後が軽くなるし、最初は痛くても2度3度同じところをマッサージすると、痛くなくなるよ〜。」

不思議ですねえ、本当に2回目からは最初ほどは痛くなくなるんです。
先生曰く、「生徒さんがお母さんに膀胱ゾーンを毎日刺激してあげていたら、膀胱炎が治ったと聞いてます。」
毎日のように足裏マッサージをしていると、足裏がふかふか柔らかくなって冷え性も改善していく気がしますね(私のことです)。

昔、台湾で初めて足裏マッサージをしてもらったときに感じたことですが、病気の診断の補助に使えます。
痛いところ、すべて体の具合が悪いところとはいえないとしても、何らかの体の不具合が足に現れていることは確かです。

ですから、父にしてあげるときには、最初から痛いと言いそうなところがわかっていました。
けれど、私も忘れていたのですが、左側の小指をマッサージしていたとき、それまでは声に出してまで痛いといわなかった父が、「痛いよ!」と語気荒く言ったのです。
「あれ、パパの悪い方の耳は、左の耳だっけ?」
「そうよ」と、母。

おもしろいですねえ。
以前は、人の足を触る職業なんて、何となく下賤な者のやること的な見方もしていましたが、これは整体より楽しいかもしれません。

2006年12月18日

膝痛になったとき

女性は、男性より膝関節の稼働域が広いので、男性より膝関節炎になりやすいといわれています。

先日、母と話をしていて、母の姉が膝痛でマッサージに通っているという話を聞きました。
何年か前に私も膝痛になったことがあります。

駅の階段は、上がるときより降りるときのほうが、膝に付加がかかるので、とっても痛い。
だけれど、上りのエスカレーターがあっても下りのエスカレーターのない駅が多いこと。
何のためのエスカレーターなんだか、恨めしく思ったものです。

整形外科に行っても、手術するほどではないし、まだそんな年寄りではない、などと物騒なことしかいわないし、仕方がないのでグルコサミンなど痛みを緩和してくれそうなサプリメントに走りました。

さて、現在はどうなのか。
階段を降りるときに、ときどき膝に違和感を感じることはありますが、ただ一つのことを除いては他に何もしていません。
それは、歩き方を変えたことです。

母にその話をすると、母はすぐにあの例のウォーキング方法だと察しがついたようです。
そう、デューク更家さんのモデル歩きです。
一直線に、膝をまっすぐにして歩く、あの歩き方。
でも、この歩き方、習得するのが大変なんですよね。
いまだに、完璧とはいいがたい、なぜって自己流でやってるせいもあるかも。

彼のビデオを買って、くいいるように見たのですが、肝心の基本のウォーキングの方法は、ほんのちょっぴりの時間しかさいていませんでした。
後は、その応用だけ。
ですから、試行錯誤でまっすぐ歩くためには腰を回転させなければならないのかとか、ひねる必要があるのかとか悩みました。

そこに、谷川真理さんの記事を発見しました。
階段を上るときは、骨盤で上るようにするとよい、とありました。
骨盤だけが、階段を上っている様子を想像してみてください。
後は、足全体がそれについていけば良いのです。
平地をあるくときも、しかり。

モデルのようにスイスイかっこよく歩けないけれど、膝痛の恐怖からは逃れられた私。
後は、膝に付加がかからないように、あと数kg痩せれば完璧。

2006年12月15日

粉蒸肉

今回は写真なしです。
実は、しっかり作ったのですが、想像したとおりスパイスを肉につけて蒸したら、グジャグジャ状態になってしまい、こんな写真を載せるのは忍びないので、撮りませんでした。
おまけに、今いちのお味だったので、ちょっとがっかりです。

夫からは、「八角なしで甘辛く煮てくれた方がよかったなあ」、とまで言われる始末でした。

薬膳の実習に出席しなかったら、翌週にお肉にまぶした粉が保存してあり、半ば強制的に持たされたので、作ったということなんです。
授業では、豚バラ肉を1cm幅に切って、砂糖、酒、醤油で下味をつけたものに、その粉をまぶして蒸したようです。

その粉の中身は、
肉桂小茴香大茴香丁香に、お米を炒ったものをそれぞれミルサーで挽き、
みんなで、ああだこうだといいながら、調合したんだそうです。

八角(大茴香)がみんなの評判が良かったとかで、かなり八角味になっている模様。
その粉を持っていきなさいと言われたのは、私ともう一人でしたが、その方と顔を見合わせて、「ええーっ、八角なのー。私八角は苦手ー。」

案の定、我が家では評判がよくなく、残ってしまいました。
残ったお肉(私は肩ロースを使ったんですよ)を、周りの衣を落として甘辛く煮なおそうと思ってますが、1回蒸しちゃった肉にどれだけ味が残っているか、、、、、考えるのはよそう。

そうそう、お肉にまぶした中薬はみな温裏薬。
体を温めるには、ばっちりのスパイスです。

授業をふけるときに、先生に「すみません、先生、本日はパスします。」と申し上げましたら、
「あら〜、今日は〇〇さん(私のことです)にぴったりのメニューだったんですよ。」と、言われてしまいました。

2006年12月11日

国産のはと麦

はと麦<br />
非常に少ない国産のはと麦。
これは、一袋、200gで725円でしたが、粒が大きくて味が濃いように感じました。
オーガニックかどうかは記載されていませんでした。

はと麦は、生薬名はヨクイニンとして知られていますが、通常の食材としても利水効果やイボをとるのに有名です。
ご飯に混ぜて炊いている方は、多いのではないでしょうか。

巷では、もっとお安いものが売られており、中華街や結構知られているT食品店では、ウワッ安い、と思わずのけぞっちゃう料金ですが、ブルーグレーぽかったり、クリーム色だったりするはずなのに、何だかとっても白いんです。
漂白しているのか、まわりの皮をかなり削ってしまって精白しているのかはわかりません。

ときどき、よくわからなくなるんですよね。
何が?

それは、良かれと思って食べている薬膳料理や薬膳茶の材料が、農薬でかなり汚染されているかもしれない、と感じるときです。
体にとってプラスになっているのか、はたまたマイナスなのか。

そう、はと麦に関して言えば、ある一定ラインの基準を達しているものが、薬局方として市販されていると判断し、漢方薬局で買うことが多いです。

2006年12月08日

胡椒たっぷりの花巻

花巻<br />
薬膳の授業で、理論だけ聞いて実技をパスしたのがいくつかあります。
これは、そのときの一つです。
みんなの評判がなかなか良いので、これはトライせねばと思った次第。

ホシノ酵母で、非常にアバウトにいつも自分で作っている方法で作りました。
粉500gに対して、胡椒が10gとあり、そんなに入れたらとんでもないことになるなあと思いつつ、ペッパーミルを引くこと少々。
ミルを引けども引けども、はかりのメモリはびくとも動きません。
小山ができたときに、一応止めましたが、体積にしたら小さじ1杯ほどあったでしょうか。
ミルを引くのが嫌になってやめたといった感じ。

後日先生に、えらくピリピリする花巻ができてしまいましたと報告したところ、
「ですから、要注意と書いてあったでしょう。」
と言われてしまいました。

ハハ、プリントも見ないで作っちゃいました。
胡椒入りで、葱を巻き込むなら、温の薬膳ですから、ある程度胡椒がきいていなければ、意味がないじゃありませんか。
しかし、本当に10gも入れたらいったいどういうことになるのかしら。
私の分量でさえ、バニラアイスクリームに散らばるバニラのように、生地に点々が出ましたよ。

花巻を食べた後にコーヒーを飲んだら、舌の中がいっそうピリピリしたのでした。


2006年12月06日

Amazonの書評って他に流れるの

「薬膳と中医学」の本のことを、他で書かれていないか検索していたら、そうなのよ、と思える書評に何件かヒットしました。
途中で気がつきましたが、それは私がAmazon に書いた書評。

なんで、それが他のサイトの本の宣伝に使われているの?
何か解せない。
Amazonで本を買うときに、他の方が書かれている書評を参考にすることは結構あるので、私もいくつか書評を入れたことがありますが、それはあくまでAmazon内で使われると思っていたから。
書評を書いたからといって、別にAmazonから自分の得になるようなものは全然いただいていないので、なおさら別サイトの宣伝に使われているのは不愉快ー。

次からサービス精神で、書評なんて書いてやらないぞ。

確かに覚えのあるアマゾンへの書評

以下のURLは横流しのもの。
shop@net4u
20代から中高年のための小説投稿&レビューコミュニティ(私はこんなのに投稿してないって)
感想本棚(この感想本棚って何?完全にアマゾンと提携してる感じ)
チーム医療(アマゾンで詳細を見るになってるけどさ)
ぺたはる
ともしびワールド(amazon.co.jpユーザとは書かれてますが)
CHIBIZON
物モノ通信(お客さまレビューとは書いてありますが)

他にも、アマゾンのサイトを利用していると記述されている別のサイトに多数この本の紹介がありました。
他の方がどんなことをこの本について書いているのか知りたくて検索したのに、出てくるサイト出てくるサイトに自分自身の書評が載っているのには、いささかうんざり。

失礼なのは、誰が書いたかの記載がないこと。
だから、勝手に使われている感がぬぐえない。
アマゾンも、こんなに他に流しているのなら、それに応じてクーポン券でも送って来ればいいのに、わたしはいっさいこれについてはいただいておりません。
(たま〜に、送られてくる割引番号が、どういう基準で送られてきているのかわからないので。購入金額に応じてかと思ってましたから。)

2006年12月04日

養命酒はやっぱり温性が強い

薬膳の実習時、豚バラ肉に、肉桂丁香八角小茴香の粉末をまぶして蒸す料理をやったそうです。
私は、その授業は出ていないので、後日この料理は再現しようかと思ってます。
そのとき、養命酒にも肉桂や丁香が入っているという話になったようで、先生は温性が強いお酒だと思ったそうです。

昔から虚弱な人が飲むというイメージがある養命酒(昔山本学さんがCMに出ていませんでしたか)ですが、ことさら内容を確認したことはなかったので、ちょっと中身を覗いてみることにしました。

生薬 mg(60ml中) 学名 性味 効能 説明
烏樟 594 Cinnamomum camphora(L.) Presl. 辛/温 袪風散寒、温胃和中、理気止痛 学名から察すると楠の木のようです。クロモジといわれているようですが、樹皮を使っているそうです。
桂皮 270 Cinnamomum cassia BLUME 辛、甘/大熱 補火助陽、散寒止痛、温痛経脈 クスノキ科のケイの幹皮
淫羊藿 114 Epimedium macranthum MORR. et DENCNE. やE. sagittatum MAXIM, E.brevicornum MAXIM. 辛、甘/温 補腎壮陽、祛風除湿 シロバナイカリソウ、ホザキイカリソウ などの葉
防風 96 Saposhnikovia divaricata SCHISCHKIN (Ledebouriella seseloides WOLFF) 辛、甘/微温 祛風解表、勝湿、止痛、解痙 ボウフウの根及び根茎
地黄 60 Rehmannia glutinosa LIBOSCH. やR. glutinosa LIBOSCH. var. hueichingensis CHAO et SCHIH 甘/微温 養血滋陰、補精益髄 ジオウ や、カイケイジオウ の肥大根を乾燥したのち、酒で蒸して熟製したもの
芍薬 60 Paonia lactiflora PALL. 苦、酸/微寒 養血斂陰、柔肝止痛、平抑肝陽 シャクヤク のコルク皮を除去し、そのままあるいは湯通しして乾燥した根
人参 60 Panax ginseng C.A. MEYER 甘、微苦/微温 大補元気、補脾益肺、生津止渇、安神益智 オタネニンジンの根
益母草 48 Leonurus sibiricus L. およびL. japonicus HOUTT. 辛、微苦/微寒 活血祛瘀、利尿消腫 ホソバメハジキ およびメハジキ の全草
肉蓯蓉 48 Cistanche salsa G. BECK 甘、鹹/温 補腎陽、益精血、潤腸通便 ホンオニク の肉質茎
鬱金 36 Curcuma longa L. ならびにC. aromatica SALISB. 辛、苦/寒 活血止痛、行気解鬱、凉血清心、利胆退黄 ウコン ならびにハルウコン の塊根
丁子 24 Syzygium aromaticum MERR. et Perry 辛/温 温中降逆、温腎助陽 チョウジノキ の花蕾
杜仲 18 Eucommia ulmoides OLIV. 甘/温 補肝腎、強筋骨、安胎 トチュウの樹皮
紅花 12 Carthamus tinctorius L. 辛/温 活血祛瘀、通経 ベニバナ の管状花
反鼻 12 Agkistrodon halys Palls 甘/温 袪風、攻毒 マムシの内蔵を取り除いた全体を乾燥したもの

内容量に応じて、表示しています。
芍薬と書かれていたら通常は白芍だし、地黄と書かれているのは熟地黄だと思いましたので、それで内容を入れてます。
烏樟の学名は、樟脳と同じものです。
ただし、樟脳は、クスノキ科LauraceaeのクスノキCinnamomum camphora PRESL.の材、枝、葉、根などを蒸留精製して得られる揮発性の結晶と中薬の本には記載されていますので、同じ植物の樹皮が烏樟と思われます。

適応症は、胃腸虚弱、食欲不振、胃寒肢冷、過労などですから、やはり体が冷えていて虚証の人に良いお酒ですね。
注意事項として、高血圧、胃潰瘍患者忌服と書かれているサイトがありました。
養命酒のサイトでは、少量なら問題ないように書かれていますが、そのような症状の方なら別のお酒のほうがよろしいかと思います。
マムシが入ってるお酒だと、やはり強壮薬のイメージですね。

2006年12月01日

蓮子とナツメの甘煮

蓮子とナツメの甘煮<br />
これも、「薬膳と中医学」の中の一品です。
蓮子ナツメを30分蒸してから甘煮にするもので、本では蜂蜜で甘味をつけていました。

滋陰がテーマの薬膳なら甘味は蜂蜜でしょうが、健脾補血安神が目的かなと思いましたので、私は通常どおり洗双糖でいいやと。

蓮子は非常に堅いので、1時間ぐらい水につけたくらいでは、柔らかく仕上がらないので、30分蒸せば思い通りの柔らかさに上がるかと期待しつつ作りました。
なるほど、百合根のように柔らかく、ホロホロと崩れるようになるんですねえ。

本では、ナツメと蓮子の配合は、2:1でしたが、ナツメはどう作っても皮の固さが肉の柔らかさとギャップがあり、皮が口に残ってしまうので、この料理でナツメをたくさん消費したくなくて、1:1で作りました。
ですから、蓮子いっぱいの品です。
箸休めに結構いけます。