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2007年01月31日

ミニドリンク剤・ニューゼナF-

電車の壁に貼られている広告。
何気に見ている人はきっと多いと思います。
ニューゼナF-兇砲論弧瑤いっぱい。

目に飛び込んできたのは「反鼻」の文字です。
あれ、これにもマムシが入ってるの?
おーっ、何と養命酒のようなドリンク、養命酒の酒抜きといってもいいかも。

滋養強壮を目指すと、同じような生薬の配合になってしまうのかもしれませんね。
ただ、比率は違うし、こちらはビタミン類も添加されているので、微妙に違います。

ムイラプアマは、ブラジル原産の強壮生薬だそうです。
ニューゼナF-兇、どんな人向けかというと、

身体の疲れがとれない方、疲れていてもまだまだ頑張らなければならない方、かぜなどの発熱性消耗性疾患にかかり体力が衰えた方などの栄養補給に
ということです。

疲れがとれない方とか、消耗性疾患にかかって体力が衰えた方とかには良いと思いますが、疲れていてもまだまだ頑張らなければならない方というのは、誤解される人もいるのでは?
人参が入っているものは、虚証の人向けなので、実証で一時的にダウンしている人には向かないと思うから。

ここからは、中国人の先生に聞いた話。 人参は体力をつけるというので、子供にしょっちゅう食べさせた結果、その子供(若者)が体調不良になって病院に来たそうです。
問診した結果、人参をたびたび食べていたのだとか。
若者は、普通、元気が有り余ってますからねえ。
補気しすぎってのも、良くないってことです。

若者がドリンク剤を多用するのは、えてして、その人の証に適していないことが多々ありそうです。

巴戟天 300mg
地黄 150mg
淫羊藿 100mg
人参 90mg
白朮 54.5mg
タウリン(アミノエチルスルホン酸) 50mg
甘草 37.5mg
芍薬 30mg
ムイラブアマ 15mg
ビタミンB1硝酸塩 10mg
茯苓 9.6mg
ビタミンB2リン酸エステル 5mg
ビタミンB6 5mg
反鼻 1.75ml
黄耆 0.3ml
桂皮 0.15ml
当帰 0.11ml
川芎 0.1ml

2007年01月30日

キンカンの甘煮は先生のお気に入り

キンカンの甘煮<br />
大地宅配は、ときどき欠品します。
何回もキンカンを注文したはずなのに(そのうちの1回ぐらいは、きっと注文したつもりで自分でチェックし忘れ)、一度も来ないなあと思っていたら、薬膳の授業(黒竜江中医薬大)でドリンクとして登場しました。

先生という職業は、ずっとしゃべり続け。
乾燥した季節では特に喉がいがらっぽくなる。
喉の保護のためにも、先生はキンカンの甘煮にお湯を注いだものをちょくちょく召し上がっています。

授業では、キンカンの皮の千切りも加えて香り良くしていましたが、私はキンカンのみで作りました。
みかん類の皮は、食べてもまた食べたくなる、舌がそれを欲するとでも申しましょうか。
飲み終わると、さらに飲みたくなるんですよね。

みかん系のものは、喉の乾きを止め、気をめぐらせ、胃の調子を整えてくれます。

2007年01月29日

シェークスピアハーブでリフレクソロジー

何気なく、外堀通りを歩いていたとき、英国式のリフレクソロジーをやっているお店を見つけました。
西新橋にあるシェークスピアハーブです。

英国式は、やんわりとした刺激で、私のように痛気持ちいいくらいの刺激を欲している人には向かないのではと、最初のうちは興味を示したりしなかったのですが、何事も経験、経験。
どんな手技なのかは、自分で試してみないと....

そして、どんな感じかを知るためには、眠ってしまってはいけません。
....
しかし、痛い刺激とはほど遠い、ソフトもソフトな手技に、あえなく眠りに陥ってしまったのでした。

やっぱり、英国式リフレクソロジーは、リラックスしたい人が対象です。
お店の人も、眠りにつきたい人たちがやって来るって、言ってましたもの。

リフレクソロジーを世間知らしめたのは、英国式のおかげかもしれませんが、医療技術という点では足反射が病気やその手前の不調に効くと考えている人は、少ないのではないでしょうか。
気持ち良さだけを追求している人たちって、多いですもんね。

2007年01月26日

冬に緑豆?

昨日の薬膳の授業は、緑豆を使ったものでした。
なんで、冬に緑豆なの?
疑問がむくむく出てきた私は、つい先生に聞いてしまいました。
半年間のメニューを使い回ししてるので、夏の時期のメニューを冬にやっているのかと。

答えは、1年間のクラスの人だけではなく、半年の人もいるので、緑豆のように薬膳でよく使うものはお披露目しているということでした。
学校の営業を考えたら、1年以上の人だけでなく、3か月でも6か月でも薬膳のさわり部分でも、味わってほしいということなんでしょうが、食材重視としか思えないなあ。

薬膳の趣旨を考えたら、やっぱり冬に緑豆は使わないと思うんです。
緑豆は、『寒』のものですから。

緑豆自体は、うす甘のあんこにして、おまんじゅうにして蒸しましたが、緑豆が豆なんだということをはっきりインプットされたメニューではありました。
あんこがなかなかイケルので、絶対余りそうな、できあがったあんこを、男性陣はみんなでちょくちょく、「ん、おいしい」とか言いつつ、つまみ食い。

最近は、内熱を持った人が多いのよね、としょっちゅうおっしゃる先生のことばからすれば、男性向きのあんこかもしれません。
私は、冷えるのが嫌なので、ほどほどにしておきました。

この調子でいけば、豆はなんでもあんこにできる。
大豆でも、ひよこ豆でも、なんでもオッケーでしょう。
甘くせず、コロッケでもいいかな、マッシュポテトメニューも、豆を使ってできそうですね。

2007年01月24日

造顔マッサージって良い感じ

著者については、ご存じの方が多いかも知れません。
テレビに出演されたりしている田中宥久子さんのDVD付きの本です。

以前に出版されていたときは、「7年前の顔になる」というサブタイトルがついていたようですが、今回は、何と、
『10年前の顔になる』
です。

すごいですねえ。
彼女は、100歳になったときの自分が楽しみ、とまでおっしゃってますから、このマッサージの効果をご自身で体感してるんですね。

私めは、DVDを見ながらマッサージをしたのは、まだたったの2回です。
でも、さきほど鏡を見たとき、何だか小顔になっているような気がしました。
それで、いったん立ち去りかけたのに、また戻って鏡を見直してしまいました。
顎のラインが、いつもよりすっきりしているように感じましたので、それで小顔に見えたようです。

これは、いけそうなマッサージです。
期待が高まりますねえ。

どんなマッサージかというと、皮膚に働きかけるのではなく、筋肉に対しての凝りを取って、リフトアップさせるものです。
指の先を使うのではなく、指の先から第二関節ぐらいまで、指全体を使って、筋肉に圧力をかける、そんな手技なのです。
母指球(親指側のふっくらしたところ)を使って、ググーッと筋肉を持ち上げるというのもあります。
一つの動作は、だいたい3回行い、それぞれ11ステップありますが、数分で終了します。

ボディの筋肉をストレッチするだけでなく、顔の筋肉もほぐしてあげなければ、ね。

2007年01月23日

セリブラルセラピー(インディアン・ヘッドマッサージ)

興味のあるもの、何でも試していると思われそう。
自分自身が、おっこれはイケル、と感じるものを探しているんですよね。

だから、人が何といおうと、自分にとってバッチリなら、それも習っちゃおうという気になります。
1回だけ受けて、クライアントを満足させるのは本当にむずかしいことだと思いますが、何か他とは違うと感じるものがなければ、リピーターになったりはしないと思いませんか。

セリブラルとは脳を指すらしく、オイルを使うけれど、タッチそのものはかなりソフト。
深呼吸に合わせて、紫色や藍色を想像する(脳にとって良い色だそうです)ところは、脳を癒すということに主眼をおいているようです。
オイル少量といっても、施術が終わるとポマードを塗った頭のようになります。

インドでは、習慣的に朝、オイルマッサージを頭にするそうですが、その後はシャワーを浴びてるんでしょうか。
あの、ヘアースタイルなら、そのまま状態かな。

人によって感受性が異なるので、受けたい刺激の量は違いますが、私はどちらかといえば「痛気持ち良い」くらいのものが好きなので、ソフトなのはちともの足りません。
もちろん、柔らかい刺激は皮膚に対して、さらに強い刺激は筋肉に対して、もっと強くなれば骨に対して与えることになるので、どこに効かせるのかによって手法が変わるのは当然ですが。

頭は、結構、皮膚がつっぱっていたり、筋肉が凝っていたりする部分。
推拿では、頭に「こん法」をするとき、手背ではなく、四肢関節こん法を使います。(先日の授業まで忘れてましたが。)
肉の柔らかい所ではなく、関節のゴツゴツした部分を使うということは、より強い刺激が頭には必要ということです。

ですから、セリブラルセラピーは頭そのもののマッサージというより、疲れた脳のためのヒーリングマッサージですね。

私が受けたのは、日本セリブラルセラピー協会 認定のセラピストのところで、クオーレという所です。
ご自宅でやっているサロンで、随所にこだわりのインテリアが感じられるところでした。

終わった後、1時間ぐらいの間に2度もトイレに行きたくなったのは、初めての経験でした。
アロマオイルマッサージだからでしょうか。
排泄を促す効果が高いのかしら。

2007年01月22日

孫思邈はベジタリアンだった?

薬王として、唐の時代の名医で、長寿だった孫思邈。
彼が、ベジタリアンだったという人がいます。
「千金方」の26巻にある『食治篇』は、薬膳のことが書かれていた最古のものといわれています。
孫思邈は、死にかけた人を生き返らせたとか、140歳まで長生きしたとか、名声には興味がなかったとかいろいろ言われている方です。

『千金方・食治篇』を手に入れていないので、自分の目で確認したわけではないのですが、ネットを検索していて台湾のページで以下の文を見つけました。

唐代名醫孫思邈的「備急千金方」一書,第二十六卷『食治篇』是現存最早的藥膳專篇,其中詳細地介紹了食治理論和具有食療作用的肉、果、菜等食物。

食治篇には、肉のことも記載されているようですよね。
ベジタリアンなら、肉のことを記載するかしら?
どなたか、孫思邈さんについてご存じの方がいらしたら、教えてくださいませ。

なお、孫思邈は鍼の腕も見事だったらしく、十三鬼穴というのが残されています。
これは、癲狂(精神病)を治療するときのツボで、「鬼」という字がついた別名がそれぞれあります。

孫思邈十三鬼穴

1 人中 鬼宮 入3分
2 少商 鬼信 入3分
3 隠白 鬼壘 入2分
4 大陵 鬼心 入5分
5 申脈 鬼路 火針
6 風府 鬼枕 入2分
7 頬車 鬼牀 入5分
8 承漿 鬼市 入3分
9 間使 鬼窟 入2分
10 上星 鬼堂 入2分
11 会陰(男)、玉門頭(女) 鬼蔵 入3分
12 曲池 鬼臣 火針
13 舌下中縫 鬼封 刺出血

2007年01月21日

どんな水が良い水なの?

ご存じ、骨粗鬆症とはカルシウム分が不足して、骨がスカスカ状態になる病気です。
特に、更年期を過ぎると女性ホルモンが不足してきて、さらにその危険性が増してきます。
そこで、カルシウムを積極的に摂取したくなるところですが、カルシウムは有機的に結合した状態、つまり有機ミネラルの状態の方が無機の状態より人体に吸収しやすいといわれています。

有機ミネラルっていったい何だ、
ということになるのですが、

植物や動物に含まれているカルシウムが有機的に結合されたものです。
無機と有機ってのは、昔、化学の授業で習ったでしょ?
そうです。
有機とはC(炭素)と結合しているもので、一番簡単なものはベンゼン(C6H6)。
いわゆる亀の甲と呼ばれているものです。
有機化合物については、Wikipidiaを参考にしてね。

サプリメントの中には無機だと吸収しにくいので、有機ミネラルの状態のカルシウムだというキャッチフレーズのものもあります。
それは、イースト菌などと結合させているというのですが、そういうものが出てくること自体、健康食品メーカーが無機だと人体に吸収されにくいことを知っているからという逆説的読み方ができます。

ミネラルウォーターの硬度は、カルシウムイオンやマグネシウムイオンの量に応じて決められます。
ですから、これは無機ミネラルを含んだ水ということになります。

バリバリの硬水について、疑問を呈したページがありますのでそちらもごらんください。

そして、私の別サイト(ペットのページ、最近は更新ご無沙汰)に、以前、水について調べたページもありますので、興味のある方はそちらもどうぞ。


2007年01月19日

アップルタルト

アップルタルト<br />
見た目はそれほど悪くないけれど、これは台の部分がいささか失敗です。

今年の冬は、リンゴ、リンゴ、リンゴの年になってしまいました。
夜遅い時間に帰宅したとき、口寂しかったらリンゴを食べようと、注文したものと、豊作のときは自動的に送られて来るリンゴが重なってしまったため。

寒さが厳しくなって来ると、何となくリンゴを食べる気がせず、いつもの年なら送られて来るはずのみかんが恋しくなります。
みかんの良い点は、気軽に皮が剥けて、皮は干した後にお風呂に入れられることですね。

苹果(リンゴ)は、甘/凉、補心、益気、除煩、生津、潤肺、消炎、止渇、健脾益胃、潤燥、抗動脈硬化、降圧
林檎(リンゴ)は、酸、甘/平、止瀉、化滞、渋精、消痰、出典『千金方・食治』

とあります。
中国のリンゴは凉で、日本のリンゴは平なんでしょうか。
働きも、微妙に違いますね。
その食物が、いったいどれを指しているのか、いつも迷うところです。

食べないでいると、リンゴはどんどんスカスカしてきて。。。
バターソテーのカラメリゼなんて、どうでしょう。

2007年01月17日

台湾式足裏反射・烏来

烏来<br />
銀座の烏来(ウーライ)という台湾式の足裏反射に行ったときのこと。

ある程度の強い揉み方で痛〜いと思うくらいのをやってもらいたくて、偵察がてら行ってみました。
晴海通りに面しているビルにあるだけのことはある、エレベーターを降りると、わりとゴージャスな作りでした。
でも、待合ロビーで喫煙できるようになっており、私が入ったときも喫煙男性が、私が終わって支払いをすませるときも喫煙男性がいて、煙い思いをしました。


治療というより、リラックス重視のせいでしょう。
一つ一つの個室に案内されるのは良いとしても、中の明かりも薄暗いし、施術してくれたスタッフも足をもむ技術は習っていても、それが医療としては結びついていないような、そんな感じを受けました。

部屋が暗いので、かけてくれたキルトも清潔なのかどうかわからないし、後で蒸しタオルでふいてくれるけれど、人口香料の入ったクリームを使いすぎなのではないでしょうか。
どうせ、使うのなら、皮膚から吸収されて良いものを使ってくれる方がうれしいな。
たとえば、アロマオイルとか漢方薬とかね。

写真は、施術後に渡してくれるチェックポイントです。
私の場合は、目と肩と膀胱、それと座骨神経にチェックが入っています。
目は疲れているし、肩もしょっちゅう凝るから、それは当然だし、膀胱の気化が弱いと言われているのでそれも当たっている。
でも、座骨神経にチェックが入っているのは、いささか疑問です。
だって、足首の上の部分、それも内側と外側と両方(ツボでいったら三陰交懸鐘でしょうか)に圧痛なんて全然感じませんでしたよ。

なぜ?
座骨神経がウィークポイントだなんて、今までどこにも指摘されたことはありません。

台湾での滋和堂の足裏マッサージが良かったので、台湾式が気に入っているのですが、どこでも同じというわけにはいかないようですね。
帰りの電車の中、胃の存在なんて普段は気にならないのに、なんだかむかむかしてきて腹脹になり、これは瞑眩なのか、やりすぎによるものなのか、考えさせられました。

やはり、やってみて良かったと思える状態にならなければ、また行きたいとは思いません。
この基準でいくと、△かなあ。

薬膳情報.net

2007年01月16日

南国亭

前菜<br />
海老とセロリ<br />
イカと木耳<br />
卵とニラ<br />
アヒルと何首烏<br />
牡蠣のスープ<br />
海鮮餃子<br />
ラム肉ご飯<br />
町田にある「南国亭」の薬膳コースに行ってまいりました。
ここは、無料の中医学相談を国際中医薬膳師の方がしてくれるサービスがあり、無料ということでかなり予約が入っている模様。
5日前では、すでに予約はいっぱいでした。
どんなアドバイスをしてくれるのか、興味はあったのですが、さすが無料の字には世間の人は過敏に反応するようです。

お店の方もそれが功を奏したのか、かなりのお客がいましたが、もともと料理は金額が低く設定されているし、食べ放題のコースなどもあり、若い方々もたくさんいました。
ここまで書いたら、後はもう味は想像できるでしょう?

ごく普通の中華です。
我々の食したコースは、血液サラサラコース。

●前菜四種盛り合わせ(4種って、どこが4種? トマトも数えるのか)
●海老とセロリとアスパラ炒め(セロリが入ってるから血液サラサラなのかな)
●イカとキクラゲ炒め(イカやキクラゲは陰を養うけど)
●舞茸とタマネギと玉子炒め(タマネギをもってして血液サラサラか)
何首烏とアヒルの煮込み(アヒルは滋陰・養胃・利水・消腫・何首烏は補血薬です)
●牡蠣と海苔のスープ(牡蠣は養血ですね)
●海鮮焼き餃子(私が食べたのには海鮮らしきものは見当たらず、野菜ばっかり)
●ラム肉ご飯(不思議なご飯です。スープとご飯が別に来ます。ラムだから温まるけど。)
●八宝甜品(ハト麦、枸杞などが入ったお汁粉)

血液サラサラというのなら、紅花サフランターメリックなどが入ったメニューが1品でもほしいところ。
このコースは、どちらかといえば養血、滋陰なので、貧血の人のためのコースといった方がぴったりです。

この他のコースは、

〇美肌・美容コース
前菜四種盛り合わせ
海老とゴーヤと枸杞の実炒め
黒酢酢豚山芋入り
丸鶏と薬用人参煮込み
春巻・ホタテの青海苔揚げ二種盛り合わせ
小龍包
ふかひれ粥
美肌甜品

〇健康促進スタミナコース
前菜三種盛り合わせ
牛肉と山芋のオイスターソース炒め
金針菜とアスパラと豚肉炒め
すっぽんと薬用人参の煮込み
カニ身と枸杞の実入り豆腐
黄ニラと白身魚炒め
春巻・手羽先二種盛り合わせ
ニンニクたっぷりチャーハン
牡蠣玉子チリソースかけ
八宝甜品

あまり、期待せず、みんなでワイワイやりたいときにはいいですね。

2007年01月15日

今年はぶ・た・年でしょ

ブタ<br />
韓国の黄金の豚のニュースが流れたので、今年がブタ年といっても、びっくりする人はいないかもね。

中国では豚のことを猪と書きます。
知らなかったときは、猪の肉がポピュラーなのかと思い込んだものです。

いつも行く漢方薬局は、暮れにはお屠蘇やお年玉袋を、年頭には干支のぬいぐるみをくださいます。
まあ、それほど、しょっちゅう購入してるということなのです。

今年は、ピンクのブタ.....かわいいでしょ。
そういえば、去年は犬で、その前は鶏。
そうそう、家には鶏さんのぬいぐるみも犬のぬいぐるみもあります。

みんな、飼い猫のお友だちになるかと思いきや、パンダ(イスクラのトレードマークで、これもいただきました)だけをソファーの背もたれから邪険に落としたりしてます。
他のには興味はなさそう。

昔、読んだ料理の本には、家という字はうちの中に豚がいると書く、なんていう記載がありました。
中国では、家の中で豚を飼っているんだとか。
そのときは、納得したけれど、猪がブタだとすると、この説は単なるコジツケ?


イスクラのトレードマークのパンダまで。

2007年01月14日

ハンガリーウォーター(精油から)

精油から作るハンガリーウォーターにトライしました。
たまたま友だちとハンガリーウォーターの話をしていたせいもあるけれど、ずーっと作り続けているボディローションの匂いが、どうも他人には不評だったからです。

それは、
お酢1/4、グリセリン3/4に適当にラベンダー、ゼラニウム、ティートゥリーの精油を入れて作っていたもの。
これをスポーツクラブで使うと、「酸っぱい匂いがする」とか、「焼きそばの匂い」(屋台の焼きそばを想像してるのか)なんて、子供に言われちゃったり、かなり変な匂いと思われているようで、ちょっと気分を変えてみたくなったというのもあります。
お酢(富士酢を使ってるんですよ)が入っているので殺菌効果はあるし、グリセリンたっぷりで油っぽいという人もいるけれど、そのおかげで保湿効果抜群のローションだったし、自分ではそれほど匂いは気にならなかったのですが。

レシピを参考にさせていただいたのは、フォレストキャンディのもの。
無水エタノール10ml、ローズウォーター90ml、精油はローズマリー12滴、レモン4滴、ローズ2滴、ネロリ2滴、ペパーミント1滴、です。
柑橘系の精油は日光に当たるとしみになることがあるというので、夜専門のローションです。

ハンガリー王妃の若返りローションとして有名な水ですが、その効き目は?
精油とハーブの効き目は若干異なる(元の植物の成分に含まれてはいても、抽出された精油にはなくなっている成分もあるかららしい)ようですが、以下の表はハーブとして。

材料 アロマテラピーとしては 中医学的には
ローズマリー
Rosmarinus officinalis
迷迭香
肝臓機能促進、強心、駆風、血圧上昇、健胃、刺激、収斂、消化促進、消毒、神経強壮、胆汁排出促進、胆汁分泌促進、鎮痙、鎮痛、通経、頭部機能促進、発汗、副腎皮質刺激、癒傷、癒創、利尿 止痛、鎮定収斂、興刺激中枢神経的作用
レモン
Citrus limon
殺菌、緩下、解熱、神経系強壮、強心、利尿、抗リウマチ、抗痛風、鎮静、抗硬化症、抗壊血病、浄化、造血促進、胃・肝臓・膵臓からの分泌促進、止血、駆風、駆虫、抗毒、止痒 生津、止渇、去暑、安胎、降脂、消炎
ローズ
Rosa centifolia,Rosa damascena,Rosa gallica
緩下、肝臓機能促進、強壮(心臓・胃・肝臓・子宮)、健胃、抗炎症、抗抑鬱、催淫、止血、収斂、浄血、消毒、胆汁分泌促進、鎮痙、鎮静、通経、脾臓機能促進 西洋のバラとして、ケンティフォリア、ダマスク、ガリカが挙げられていますが、中国のバラとしては玫瑰花(ハマナス)、月季花(コウシンバラ)になるのでしょうか。
ネロリ
Citrus vulgaris
強心、強壮、抗抑鬱、催淫、消化促進、消毒、鎮痙、鎮静、デオドラント オレンジの木には、スイートオレンジ(aurantium、ダイダイ)とビターオレンジ(vulgaris、ニガダイダイ)があり、オレンジの木は中国が原産とありますが、ニガダイダイって何?
ペパーミント
Mentha piperita
肝臓機能促進、強心、去痰、駆虫、駆風、血管収縮、解熱、健胃、抗炎症、収斂、消毒、神経強壮、胆汁排出、鎮痙、鎮痛、通経、頭部機能促進、発汗 疏散風熱、清頭目、利咽喉、透疹止痒、疏肝解鬱、闢穢

参考:「アロマテラピー」ロバート・ティスランド、「植物・芳香療法」ジャン・バルネ、「中薬学」神戸中医薬研究会、「茶飲養生事典」三采文化

バラの精油は2滴でもローズウォーターのおかげで、肌につけるとバラの香り。
ローズマリーが結構入っているのにねえ。
高価なネロリまで入って、とっても贅沢な気分になります。
グリセリンを加えた方が保湿力は増すと思うので、ローションをしばらく使ってみて不足なようなら加えてみようと思います。

2007年01月11日

リストランテ「いな田」

茜茶 鷺沼にあるキムタクママのイタリアンアン薬膳のお店『いな田』に行ってまいりました。

鷺沼には、『ファニエンテ』というイタリアンレストランもありますが、『いな田』もなかなかおいしいご飯でした。

ただ、薬膳とうたっているけど、薬膳食材を使っているだけ、というところが気になるところ。
いろいろコースがありますが、いただいたのは、薬膳コースのランチです。
前菜パスタ
黒米リゾット
オマール
牛ほほ肉赤ワインソース
サンザシのムース写真のドリンクは、友だちが注文した茜茶です。
小豆を使っているというのですが、
お味は、ウン確かに小豆、
でも薄いような。

友曰く、「薬膳レストランというのなら、冬は暖かいドリンクにしてほしい。」
それは、私も感じたこと。
氷の入ったドリンクを夏でもないのに提供するのは、どうかしらねえ。

冬は体を温めなければならない季節、メニューには温かい飲物は、コーヒー、紅茶の類しかなさそうでした。
デザートもサンザシのムースにハーブゼリー乗せ、果物はパイナップルと苺と柿にミント。
パイナップルだなんて、全く季節無視ですね。
おそらく、色合いで料理を作っている模様。

前菜も、彩り鮮やかで、とってもきれいでしたから。
・生まぐろをアンチョビーとオリーブオイル、パセリソースをかけたもの(カルパッチョ?)
・ほうれん草とベーコンのキッシュ
・りんごと白インゲン豆を和えたもの(菊花乗せ)
・赤キャベツの上にはスモークビーフ
・ラタトゥイユの上に海老

パスタは、醤油味のペペロンチーノで、野菜と茸がいろいろ入っていました。
山芋、蓮根、生金針菜、ブロッコリー、菊花、キャベツ、舞茸、マッシュルーム、しめじ、エリンギ、百合根、かぶ。

黒米リゾットは、小さなダイスに切った山芋が入っていてパルミジアーノの味が効いていました。

メインは、友と私はそれぞれ違うものにして、二人で味見っこです。
オマールのソテーバジリコソース(大根、カリフラワー、菜の花、マッシュポテト)
牛ほほ肉赤ワインソース(マッシュポテト、菜の花)

料理は、かなりいけてるお味でしたが、中医学理論に基づいて施膳されるのが薬膳という定義からすると、理論という根本的な考えが入っていない料理といわざるをえません。
しかし、健康を意識して、薬膳素材やヘルシーな野菜をいっぱい使い、見た目も美しくおいしい料理をめざしているといえます。

ここまで書いて、いな田のHPをオープンしたら、夜の薬膳コースが以前とは違っていることに気がつきました。
以前は、昼と夜が同じで金額が違うものでしたが、新しいメニューの方が薬膳ぽいなあ、と下まで読み進むと、医学博士劉影氏の監修のもとで作っているという記述がありました。

いな田の前進はボニータというイタリアンレストランで、世田谷にあったということですし、キムタクママは劉氏に教えを受けているらしいので(『イタリア薬膳を召し上がれ』の本を買えば、その経緯が書いてあるみたい)、その関係で監修しているのかなと思います。

薬膳と謳っているわりに、あまり薬膳ぽくないと思われていたのを意識したのかな。

2007年01月05日

栗はやっぱり甘でしょう。五味を考える。

栗は、甘/温で健脾補腎、強筋活血、滋補および血液の運行をよくする作用あり。
と、中医営養学の本には書かれていますが、ネットの中の情報では、五味が「甘」ではなく、「鹹」と書かれているものもあります。

はて、そんなことあるのかな。
どうも、何かの本にそういうふうに書かれているのを基準にしているらしいのですが、先日中国人の先生にそのことを尋ねてみました。

「それは、おかしいですね。五味には、それぞれ働きがあるので、働きから考えたら鹹のはずはないんですけどねえ。」
というのが、先生のおことば。

それで、考えさせられたという次第。
確かに、昔、昔は、食べてみて判断した味だとしても、五味が人間に与える作用を考えて、そこから導き出されたものもあるので、栗に軟堅・散結・瀉下の効果があるなんて、とても思えないでしょう?
いろいろな情報が飛び交う中、働きから五味を導き出すのも一つの手かな?

以下は、それぞれの味の働きをまとめたもの。

収斂、固渋、生津
泄、燥湿、瀉火、瀉下、清熱、降逆
補益、和中、緩和、滋養、強壮
発散、行気、活血
軟堅、散結、瀉下
滲利水湿、通利小便

2007年01月03日

龍眼ローズ茶

龍眼ローズ茶<br />
脳をいっぱい使って、精神活動で疲れたとき、心血をすりへらしてるからといって、八宝茶まで作れないわというときは、さらに安易な龍眼マイカイカのお茶です。
飲みやすくするために、スペアミントも加えていますが、烏龍茶か緑茶の類でもよいと思います。

龍眼の効果はいかに。
暗示にかかりやすいのか、はたまた本当に効いたのか。
疲れた頭が、眠りかけモードから、何とはなしに元に引き戻されたといった感じでした。

コーヒーブレイクとか、ティーブレイクとか申しますが、続けて思考活動をするよりいったん断ち切るって、大事なことですね。

2007年01月02日

インスタントに八宝茶

八宝茶<br />
暮れのこと。
テストの科目数が多くて、なんだかとってもストレス気味。

先生曰く、「勉強するってことは、心血を使うことなんです。」
ふうん、五臓の中の心の血ってわけね、と、ボーッと考えている私。
いかん、いかん、心は神明を主ると中医学では考えられていて、精神活動をコントロールしているのが心というわけ。
だから、即、心血を使うんです、と言われたら、そりゃそうだと心の中で思わなくてはいけません。

ぼーっとしてるなんて、頭が活動していない証拠。
駅近くの駐輪場にバイクを止めていて、駅にかなり近いところに止めていたのに、何日か前の記憶のまま離れているところを一生懸命に探してしまったなんてことも、頭脳が休止状態になっているようでした。
本気で、うろたえ気味で、探してしまったんですから、どうしようもない。

そういうわけで、心血を養うには、龍眼のお茶です。
薬膳でいただく暇がないときは、お茶はとっても便利。
ナツメ枸杞子マイカイカスペアミント菊花、ジャスミンに蜂蜜も加えて、インスタントに八宝茶にしました。

甘くすると、脳に栄養が行き渡っていく感じ。
ほっと一息つきたいときは、適当にミックスするとおいしいお茶が飲めます。

2007年01月01日

お重の中身は薬膳か

お重<br />
明けましておめでとうございます。
本年の家のおせちでございます。
お重の中身は、通常は縁起物がいっぱい、ぎゅう詰めに入っていますが、家のは食べたいと思うもののみ。

昨年は、ごまめも海老も、はぜの甘露煮もあったのですが、今年は質素。
いつもは、春慶塗りの普通のお重に詰めますが、今年は松花堂弁当のお重にしたので後片付けは簡単です。

さて、巷では薬膳おせち料理なるものも出回っていたようですが、その中身がどんなものかは存じませんが、生薬を使ったものだけが薬膳料理ではありません。
薬食同源、食物と薬の境界線は、あまりにもあいまい。

かの「神農本草経」では、毎日食せるものとして上品120種、方剤に君臣佐使があるように、この上品は君であるとされています。
つまり、方剤では君薬として使われているものが主薬であり、上品にあげられているものは副作用がなく長く普通に食べることができるものというだけでなく、主役だということなのです。
ただし、神農本草経の分類は古代のもので、なんでこれが上品?と思われるものも含んでいますので、ご注意を。

要するに、皆が食べ物と思っているものを組み合わせて、その人の体にとって良いものをいただく、これに尽きます。
むずかしいと思ったら、旬の、それもその土地の食材を思い浮かべると簡単ですよ。
天・地・人−−−天と地の間に人は生きている−−−その土地の環境なくしては、その人の体は作られません。
自然環境にうまく対応したお食事を、と願います。

追伸:お重の中身は薬膳か。薬膳を意識して詰めてはおりません。
しかし、昔ながらの民間の知恵がいっぱい詰まったものが、どうして薬膳ではないといえるでしょうか。