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栗はやっぱり甘でしょう。五味を考える。

栗は、甘/温で健脾補腎、強筋活血、滋補および血液の運行をよくする作用あり。
と、中医営養学の本には書かれていますが、ネットの中の情報では、五味が「甘」ではなく、「鹹」と書かれているものもあります。

はて、そんなことあるのかな。
どうも、何かの本にそういうふうに書かれているのを基準にしているらしいのですが、先日中国人の先生にそのことを尋ねてみました。

「それは、おかしいですね。五味には、それぞれ働きがあるので、働きから考えたら鹹のはずはないんですけどねえ。」
というのが、先生のおことば。

それで、考えさせられたという次第。
確かに、昔、昔は、食べてみて判断した味だとしても、五味が人間に与える作用を考えて、そこから導き出されたものもあるので、栗に軟堅・散結・瀉下の効果があるなんて、とても思えないでしょう?
いろいろな情報が飛び交う中、働きから五味を導き出すのも一つの手かな?

以下は、それぞれの味の働きをまとめたもの。

収斂、固渋、生津
泄、燥湿、瀉火、瀉下、清熱、降逆
補益、和中、緩和、滋養、強壮
発散、行気、活血
軟堅、散結、瀉下
滲利水湿、通利小便

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