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リストランテ「いな田」

茜茶 鷺沼にあるキムタクママのイタリアンアン薬膳のお店『いな田』に行ってまいりました。

鷺沼には、『ファニエンテ』というイタリアンレストランもありますが、『いな田』もなかなかおいしいご飯でした。

ただ、薬膳とうたっているけど、薬膳食材を使っているだけ、というところが気になるところ。
いろいろコースがありますが、いただいたのは、薬膳コースのランチです。
前菜パスタ
黒米リゾット
オマール
牛ほほ肉赤ワインソース
サンザシのムース写真のドリンクは、友だちが注文した茜茶です。
小豆を使っているというのですが、
お味は、ウン確かに小豆、
でも薄いような。

友曰く、「薬膳レストランというのなら、冬は暖かいドリンクにしてほしい。」
それは、私も感じたこと。
氷の入ったドリンクを夏でもないのに提供するのは、どうかしらねえ。

冬は体を温めなければならない季節、メニューには温かい飲物は、コーヒー、紅茶の類しかなさそうでした。
デザートもサンザシのムースにハーブゼリー乗せ、果物はパイナップルと苺と柿にミント。
パイナップルだなんて、全く季節無視ですね。
おそらく、色合いで料理を作っている模様。

前菜も、彩り鮮やかで、とってもきれいでしたから。
・生まぐろをアンチョビーとオリーブオイル、パセリソースをかけたもの(カルパッチョ?)
・ほうれん草とベーコンのキッシュ
・りんごと白インゲン豆を和えたもの(菊花乗せ)
・赤キャベツの上にはスモークビーフ
・ラタトゥイユの上に海老

パスタは、醤油味のペペロンチーノで、野菜と茸がいろいろ入っていました。
山芋、蓮根、生金針菜、ブロッコリー、菊花、キャベツ、舞茸、マッシュルーム、しめじ、エリンギ、百合根、かぶ。

黒米リゾットは、小さなダイスに切った山芋が入っていてパルミジアーノの味が効いていました。

メインは、友と私はそれぞれ違うものにして、二人で味見っこです。
オマールのソテーバジリコソース(大根、カリフラワー、菜の花、マッシュポテト)
牛ほほ肉赤ワインソース(マッシュポテト、菜の花)

料理は、かなりいけてるお味でしたが、中医学理論に基づいて施膳されるのが薬膳という定義からすると、理論という根本的な考えが入っていない料理といわざるをえません。
しかし、健康を意識して、薬膳素材やヘルシーな野菜をいっぱい使い、見た目も美しくおいしい料理をめざしているといえます。

ここまで書いて、いな田のHPをオープンしたら、夜の薬膳コースが以前とは違っていることに気がつきました。
以前は、昼と夜が同じで金額が違うものでしたが、新しいメニューの方が薬膳ぽいなあ、と下まで読み進むと、医学博士劉影氏の監修のもとで作っているという記述がありました。

いな田の前進はボニータというイタリアンレストランで、世田谷にあったということですし、キムタクママは劉氏に教えを受けているらしいので(『イタリア薬膳を召し上がれ』の本を買えば、その経緯が書いてあるみたい)、その関係で監修しているのかなと思います。

薬膳と謳っているわりに、あまり薬膳ぽくないと思われていたのを意識したのかな。

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