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2007年02月27日

飴がけと砂糖がけの違い

昨日の飴が結晶化した話の続きです。

友だちと話をしていて、そういえば、中華の技法で温度の違いによって砂糖がけになったり飴がけになったりするというのを思い出しました。

通常の飴の作り方だと、結晶化させないために水飴を加えているものが多いのですが、フルーツの飴だきなどへたをすると、砂糖水が冷えて結晶になって再び砂糖に戻ってしまいます。
カシューナッツなど砂糖衣をまとわせるときは、その結晶化を利用して作るわけです。

辻調のスクーリングに行ったときに、先生が鮮やかな手つきでやってみせてくれたのですが、そばで見ている生徒たちは、まるでマジックを見るようにホホーッとひたすら感心していたのでした。

専門的には飴がけは抜絲(バァスー)、砂糖がけは掛霜(グアシュアン)といいます。

以下、辻調の本からの抜粋です。

●砂糖を水で煮溶かしたシロップの温度が115度に達すると加熱を止め、急激に温度を下げると結晶化する。
揚げたカシューナッツなどをからめると掛霜腰果(カシューナッツの砂糖がけ)ができる。
●シロップは130度を超え、水分が5%以下になると溶かしたガラスのような性質に変わる。
冷やしたときに脆くパリッと破れるようになる。
160度を超えると蔗糖自体が激しく分解し、不規則な結合をしてカラメルという褐色物質に変わる。
飴がけは150度〜160度弱の中で行う技法であるが、口にしたときの脆くシャリシャリとした食感を高めるためには、160度に近い温度で仕上げることが理想である。

もう、おわかりですね。
飴が結晶化してしまったのは、温度が足りなかったからです。

2007年02月26日

薄荷入りの飴は固まらなかった

受けている授業の数が多いと、当然テストの数も多い。
それで、テスト期間中は、薬膳の授業は理論だけ受けて実技の方はパスすることが多いのです。
先週が、それに当たります。

理論の授業のときに、本日のメニューを眺めていて、一番難しそうと思ったのが、薄荷と杏仁の飴です。
昔、キャラメルを作ろうと思い立ち、バットに材料を流し込んだところまでは良かったのですが、カチンコチンに固まってバットからはずれなくなってしまったことがあります。
出刃なら、はずれるかもと、試した途端、頑丈そうに見えた出刃の刃がかけたのはいうまでもありません。

今回の飴の作り方は、水に薄荷(もち乾燥した生薬です)をミルサーで粉砕したものと、杏仁霜と砂糖を加えて煮詰め、糸を引くくらいになったらバットに流すという説明でしたが、果たして無事完成するのだろうか、気にかかりました。

テストが終わって、皆が作成中の料理を覗きに行くと、そこには固まっていない飴と、再びチャレンジしている煮詰め中の飴がありました。
「葉っぱがそのまま入ってると、結晶化してダメみたい。」

あらあら、そういう問題なのかな。
ネットで検索すると、水飴を加えることによって、結晶化しないとありましたぞ。
水飴って単なる砂糖水ではないなんていう記事も見つけちゃったし。

気軽に、自分好みの喉飴が作れたら楽しそうだけれど、なかなか難しそうですねえ。

2007年02月23日

テンピュールはやっぱり違う

テンピュールの名前を初めて聞いたのは、枕でした。
ずい分とお高い枕、これを購入して、がっかりした日には目も当てられない、と、忘却のかなたへ。

ところが、先日、伊東屋(文房具屋さんです)を通りかかると、テンピュールのクッションが置いてあって、何やらすわりごこちが良さそうです。
早速、椅子の上に置いてあったシートクッション(4cm厚)の上に腰掛けてみました。
体重を左にかけると、ゆっくりスイーッと沈み込んでいく、元に戻すとまたゆっくりと戻っていきます。
あら〜、座り心地が良いクッション。

もう一つマルマルクッションという3cm厚の座布団代わりにもできるというのも試すと、こちらは結構固め。
でも、固いんだけれど体重の移動に連れて沈み込んでいくし、逆に沈み込み過ぎないし、底に行き着く感じはしません。

結局この固さが気に入って、オフィス用にマルマルクッションの方を購入しました。
オフィスで使ってみて、最初に感じたのは、『あれ、ただの低反発かな?』
でも.....段々使っているうちに、『あ、やはり普通の低反発とは違う。』
沈みこむのが一拍遅いのが、普通と違うところ。
ふにゃふにゃ軟らかかったら、逆に疲れてしまいますよね。

最近、私は、1日のうちに、眠っている時間より座っている時間の方が長いくらい。
(一瞬、言い過ぎかと思って比較したけど、本当だということに気がついて唖然としました。)
少しでも疲れを緩和しようと、家用にも購入したのはいうまでもありません。

興味をもたれた方がいらっしゃったら、テンピュールジャパンのページをごらんになってね。

2007年02月21日

朝、体を目覚めさせるには

昼間は、てきぱき動けるのに、朝の時間は何だかどうもダメ。

朝は、時間がどんどん過ぎていく、一生懸命身支度しているのに。
朝と昼では、過ぎ行く時の速さが違う。
朝の5分間は、昼間の10分ぐらいに相当する。

こんな感覚をお持ちの方はいませんか。
これ、毎度毎度の私の朝のことです。

脳は、「起きろー」と、体に指令を出しているのに、意のままにならない、体が目覚めていないからです。
眠っているときは、体温が通常より低くなっていますが、朝起きても体温が上がらず低いまんまなのが、その原因の一つのようです。

人それぞれ、朝の目覚めには工夫があるようですが、ささやかながら私がしていることは、
1. 太陽礼拝のポーズをのろのろ、ゆっくり、一度だけやる。
2. 熱いシャワーを浴びる。

太陽礼拝のポーズは、本場インドでは伝統的に朝、行われているそうですね。
アーサナとしては、結構きついので、無理をなさいませぬよう。

熱いシャワーの方は、浴びているうちに、徐々に体が目覚めていく様子が手に取るようにわかります。
その後の動作は、その前に比べると早くなります。

私の場合は、1で0.5度、2をやって0.5度、体温が上がります。
(効いてるのかどうか、前に検温して確かめたことがあります。)

2007年02月16日

一指禅推法ってやっぱり効く?

推拿(すいな)の手技の中には、『一指禅推法』というのがあります。
これは、擺動類(はいどうるい)という手首を振り子のように揺り動かす手法に分類されています。

欧米式の足裏反射に良く使われる親指を使ったサムウォークという動きと、ちょうど逆の動きになります。
サムウォークは、母指第一関節を関節の向きと同じ方向に前方に出していきますが、一指禅推法は親指の指腹方向に関節を曲げるのがメインで、その反動で第一関節が曲ります。

数ある推拿の手技の中で、これが一番むずかしいのではないかと思うほど、親指が定点からずれること、ずれること。
全部に均等に力をかけてしまうと、親指の関節が曲がったときに違和感を感じるし、頭のように固い部分にするときは、すべってうまく浸透させることができません。

面ではなく、どちらかというと点に近い部分に振動を与えるので、はっきりいって、鍼を打った方が効きは良いのではないかと思っていました。
ところが、あら、結構効くのかしら、と思えるできごとが。

母のフクラハギの凝りを取るべく、承山承筋飛陽に一指禅推法を試してみたら、
あらあら、親指がだんだん下に沈んでいく。
それに従って、母も、「あ、緩んできた」と、声を合わせます。

まー、道具無しで手技でほぐれるのねー。
私の稚拙な手技でも、結構ほぐせるのだから、
『一指禅推法』
見直しましたよ。

2007年02月14日

たくましいルッコラ

ルッコラ<br />
去年の夏、クロアチアに行ったとき、スーパーで見かけたイタリア産のルッコラの種。
妹の借りている畑に蒔いてもらったら、こんなに大きくなりました。

秋(冬に近かったかも)に蒔いたものが、どんどん大きくなって、とうがたってしまったものもあります。
こんな株になったら、水菜みたいですねえ。

園芸店で苗を買って育てても、こんなふうにはならない。
畑ってやっぱりすごい。
たくましいわ。

妹曰く、
「ルッコラは胡麻の味がすると言われていても、全然胡麻の味がしないと思ってたけど、この種のは胡麻の味がする〜。」とのこと。

そうそう、最初にルッコラを食べたのは、イタリア。
カルパッチョにいっぱいかかっていたルッコラは、葉っぱの切れ込みが深くて胡麻の味がしましたねえ。
ルッコラには、健胃効果があるので、肉料理によく使われているようです。
利尿作用もあるらしいですね。

まだ、こんな株にならないうちは、若い芽を食べていたけれど、ここまで、立派だと付け合わせやサラダなんぞでは、とても食べきれません。
しっかり、ペンネアラビアータのソースにわんさか入れて、いただきました。(もち、炒めました。)

2007年02月09日

リンパドレナージュに行ってみたら

むくんでいたら、リンパの流れがよくないのかもしれないから、リンパドレナージュに興味を持つのは当然のことかもしれません。
リンパ浮腫の人のために開発されたと言われているリンパドレナージュですが、医療用というより美容のためにエステで行われる方が多いのではないでしょうか。
それも、オイルを使ってやさしくやさしく、ソフトな刺激、筋肉に働きかけるのではなく、リンパ管に働きかけるには、柔らかい刺激が必要なようです。

言葉では理解できても、どんなものなのかを知るには、実際試してみなければわからないこと。
できるだけ医療系に近いものということで、LPAドレナージュサロン銀座というところにおじゃましてみました。(最近、お金がかかるなあ。)

オイルを使わない手技で、リンパ節に向かい軽いタッチで動かしていくと、
片足終わった段階で、もう一方の足と比べると、明らかにむくみが取れているのが実感できました。
膝を折り曲げたときに、ふくらはぎと太股の裏がくっつくけれど、そのとき違和感を感じずにすっきりしていましたもの。

おお、驚くべき効果!
もう片方の足も施術を終わると、双方の足が軽やかに。

あんなに軽くマッサージしていて、むくみが取れるんだー。
フ・シ・ギ.....

なるほど、と気をよくしつつ、料金の説明なんぞを聞いていたら、2回目以降は入会金3千円が必要なんだとか。
会員の管理とか言ってましたが、終わった後の良さを継続するためのエクササイズなどのレクチャーもなかったし、途端にそれまで気になっていた、質素なインテリアやビルの便所的雰囲気のトイレも色あせてみえてきました。
要するに、料金に見合っていないと思ったわけ。

おまけに、施術後はポッポッと暖かくなってきます、という説明だったのに、リンパがザーザー流れて涼しい感じ(あくまでも、私が受けたイメージです)。
帰りの電車の中では、お腹がムカムカ、めったに痛くならない頭まで痛くなり、いったい自分の体の中で何が起きているのかわからなくなりました。

真綿で締めつけられているような頭痛だったので、湿にやられたのかな、とか考えたり、やはり自然と一体になった整体観念を大事にする中医学とは異なり、西洋医学的アプローチは私には合わないと、考えたり。
頭重感は、夜寝る前まで続き、自分の体が思うように使えない状態になりました。
頭すっきりしてたら、勉強するか、本読むかできたのに、結局テレビを見てお風呂で腰湯をし、不調を改善するべく足もみをしなければなりませんでした。

以前、カイロプラクティックも受けたことがありますが、外部から体を動かされるのは合わないみたいです。
まっ、その人その人に対応して、許容範囲を超えない程度に、けれどしっかり刺激を与えるのは、非常にむずかしいことですけど。

2007年02月07日

リ・フット(中国式リフレクソロジー)

中国足健会直属技師のいらっしゃるリフレクソロジーのサロンが、
リ・フットです。

そして、その資格のための試験を受けることのできる窓口にもなっています。
当然、スクールも開催してるのですが、今現在は、HPには記載されていません。
というのは、さらにレベルアップして、中医学や西洋医学的知識も兼ね備えたプロのための資格としてリニューアル中だからなのです。

臨床で数多くの経験を積み、なおかつ中医学的知識も持ち合わせていないと受からないそうです。
たとえば、

セラピストは、なぜ、施術後に冷たい水で手を洗ってはいけないか?

指関節を使うことの多い中国式では、冷たい水で手を洗うことによって寒邪にやられやすい、ということなんですって。
ふう〜ん、そうなのかな。
そうだって、いわれれば、そうなのかもね。
こんなこと、他では教えてくれないよね。

台湾式に比べるとソフトといわれている中国式ですが、中国では、単なるリラックスに留まらない中医学を踏まえたリフレクソロジーを目指しているようです。

そこで、どんなふうに医学的なのか?
まあ、その辺は、興味を持った方が実際に試してみていただかないとわからないかもしれません。

私自身の体験からいうと、結構いろいろなリフレクソロジーを受けていますが、リピートしているのは今のところリ・フットのみ。
終わった後、いや、施術中にすでにトイレに行きたくなり(リフレクソロジーでは、尿からデトックスするよう排泄を促す)、ちゃあんとそれなりの量の尿が出ました。
それなりの量といっているのは、膀胱の気化が弱いせいで、トイレに行きたくなってもたいして出ないなんてことが多々あるからです。

この効果を出せるサロンって、そうありませんぞ。
普通に満遍なく足のゾーンを揉んでも、こうはいかないのよ。

2007年02月05日

中国式のリフレクソロジー

台湾ではなく、中国式のリフレクソロジーの「イノセント」というのをネットで探しました。
表参道にあるけれど、いっさい看板などは出ていないとのことで、マンションの名前を一つずつ確認しながら建物の中に入りました。
郵便受けにはイノセントと書いてあったので、一応ほっとしつつ、ブザーを押すと玄関のガラス扉が開かれました。
ごく普通のマンションの一室で、クチコミでやっているところといった雰囲気です。

リビングではネールアートを受けている人が二人、私が通されたのは奥の和室です。
床部分にフローリングカーペットを張っているけれど、壁部分は引き戸になっていたりして、モダンな雰囲気の和室でした。
駅近くなら、看板も出せるし、それを見た客が来ることもあるけれど賃料は高いし、かえって個室に分かれているマンションの方が手をあまり加えずともサロンができるとか、そうかもしれませんね。

店長にやっていただきましたが、中国式を習う前は台湾式を習っていたとかで、強めを希望したら、耐えられないくらいの強さになり、もっと弱くと所望してしまいました。
アプローチがなく、いきなり腎臓エリアにググーット押されたのでは、ひとたまりもありません。
準備段階で、気持ちよいくらいにソフトに全体的に押してから、本番に入ってくれたほうがいいなあ。

大腿部の揉みも入っていたコースにしましたが、アロママッサージをレッグ部分に行っているものでした。
スポーツアロママッサージもメニューに入っているので、90分のコースにすると、それを加えているのです。
リフレクソロジーに大腿部分が入るのは珍しいので選びましたが、リフレクソロジーという観点からすれば、ちょっとおまけで膝上部分までのマッサージで良いような気がしました。
まっ、受けてみてわかったことですが。

店長は、親指の第一関節に二つたこができていて、こういう指をしている人を見つけたら、あっこの人はリフレクソロジストだなと思っちゃうそうです。
キックボクシングやグレーシー柔術もやっているそうで、思わずパンチの打ち方などを教わってしまいました。
親指の使い方なども気軽に教えてくれる、気さくな店長です。


2007年02月02日

ソールトゥーソールはニューヨーク流リフレクソロジー

上智大学の英語科を卒業されて、ヴァーティカル・リフレクソロジー(VRT)の翻訳もされている荻野麻里さんは、表参道でソールトゥーソールというリフレクソロジーのサロンを開いてらっしゃいます。
VRTに非常に興味があったので、うかがって体験してきました。
90分のコースには、ハンドリフレクソロジーも含まれるとあったので(60分にもあるみたいです)、たっぷり施術していただこうと、このコースにしました。

青山学院大学の前の道沿いに面したマンションの一室は、顧客の満足度を考えた彼女のおもてなし空間でした。
欧米式の施術はえてしてソフトなものが多く、台湾や中国に比べると効きがいいのか悪いのか、満足感を持てるのか、いささか半信半疑で出かけた私を見事に裏切ってくれたナイスな所です。

荻野さんが出されたDVDも購入してみましたが、凝りを見つけたときに行うスクレーパー(親指で強く按揉する)が、私の受けた感じでは、第1指か第2指の関節を使っているのでは?と思うくらい、強いものでした。
やはり、そのまま米国のオリジナルを使用したのでは、日本人には受けがあまりよろしくないらしく、日本人向けにかなりアレンジしているとおっしゃっていました。

他の所とは明らかに違うのは、導入部分が比較的長いこと。
でも、この導入部でリラックスして、刺激を受け入れやすくしているように思えました。
それに手技が多彩な印象を受けたのです。
推拿的に考えると、導入部に揉法を、メイン部分では捻法や点法、かつ法などが取り入れられています。

〇〇式といわれているリフレクソロジーの世界、アメリカ式もなかなかのものですぞ。