« たくましいルッコラ | メイン | 朝、体を目覚めさせるには »

一指禅推法ってやっぱり効く?

推拿(すいな)の手技の中には、『一指禅推法』というのがあります。
これは、擺動類(はいどうるい)という手首を振り子のように揺り動かす手法に分類されています。

欧米式の足裏反射に良く使われる親指を使ったサムウォークという動きと、ちょうど逆の動きになります。
サムウォークは、母指第一関節を関節の向きと同じ方向に前方に出していきますが、一指禅推法は親指の指腹方向に関節を曲げるのがメインで、その反動で第一関節が曲ります。

数ある推拿の手技の中で、これが一番むずかしいのではないかと思うほど、親指が定点からずれること、ずれること。
全部に均等に力をかけてしまうと、親指の関節が曲がったときに違和感を感じるし、頭のように固い部分にするときは、すべってうまく浸透させることができません。

面ではなく、どちらかというと点に近い部分に振動を与えるので、はっきりいって、鍼を打った方が効きは良いのではないかと思っていました。
ところが、あら、結構効くのかしら、と思えるできごとが。

母のフクラハギの凝りを取るべく、承山承筋飛陽に一指禅推法を試してみたら、
あらあら、親指がだんだん下に沈んでいく。
それに従って、母も、「あ、緩んできた」と、声を合わせます。

まー、道具無しで手技でほぐれるのねー。
私の稚拙な手技でも、結構ほぐせるのだから、
『一指禅推法』
見直しましたよ。

コメントを投稿