独活寄生湯(膝関節が痛い)
以前から、ときどき痛む膝関節ですが、日常生活では気にすることなく過ごしてきました。
ところが2週間前、時間つなぎに行ったエアロビスクで、再び膝を傷めてしまいました。
レッグカール時(腰を落としながら、片足ずつ膝関節を後ろに曲げる)、インストラクターの「もっと、膝を深く曲げて!!」に合わせて膝を曲げてエクササイズをした後、いつものボクササイズも(その前にはテニスも2時間やってます)。
もう帰るときにはヘロヘロ状態。
階段を降りるのもままならないくらい、膝関節が痛みを主張してきます。
ああ、なんたること。
家に帰り、痛むたびに、サロンパスのエアゾールをシューッ、シューッ。
2〜3日、これをやったら、普通に歩くにはそれほど痛みを感じなくなりました。
1週間後、再びスポーツクラブへ。
膝関節には、膝の上の大腿四頭筋を鍛える必要があると思い、10年以上足を踏み入れていなかったジムへ行き、膝関節が痛いのだけれどと相談しました。
はてさて、やはり想像していたとおり、レッグカールの反対のレッグエクステンションを薦められました。
しかし、一番軽い重りでも、足を延ばすたびに痛みがツツツーッとやってきます。
あっ、いけない、膝関節のためと思ったのに、さらに傷めちゃった。
ここまでは、完全に世間一般にいわれている西洋医学的処置です。
さすがにこれでは、日常生活もままならなくなると、お灸することにしました。
膝関節は水の溜まりやすい所、熱の力も使い、
内膝眼と犢鼻、足三里や太谿、三陰交、血海、梁丘と取穴し、モクモクお灸すること、しばし。
これの最大の欠点は、換気が充分でないと、喉をやられることです。
いまだ、窓を開け放して、家の中に風が吹き渡るようにするには、風がいまいち冷たい。
結局、お灸は二日で断念しました。
そこで、お手軽な漢方薬の出番です。
防已黄耆湯がいいのかな、と推測しながら、いつもの漢方薬局へ。
水が溜まっているときは、防已黄耆湯がよいけれど、今の季節は風寒湿にやられる人が多いから、独活寄生丸がよいと薦められました。
従来虚の状態のときに風寒湿邪にやられ、深く潜伏されちゃったなんてときにぴったりの薬。
気血両虚に効く、フムフム、最近疲れが溜まってるし、腎虚がひどいのは確か。
四物湯も入っているので、血も補ってくれて、風湿を除いてくれる、と、何とばっちりの薬を薦めてくれました。
膝を気にすることがなくなったら、スポーツにも身が入るというものです。
(注意:人により証が異なるので、万人の膝関節痛に独活寄生湯が効くというものではありません。弁証しないとぴったりのものは手に入りませんのであしからず。)
コメント
あのさぁ〜。やりすぎ。運動も無理すると体壊すよ〜。テニスにエアロビ、ボクササイズでしょう?しかし元気だね。私は絶対無理!!テニス2時間やったら、もうヘロヘロだもの。
薬で痛みが楽になると良いね。
お大事に
投稿者: kame-san | 2007年04月23日 22:54
そりゃ、ひざも悲鳴あげるっちゅうに(笑)。
筋肉を鍛えても、筋力がつくまでには相当時間がかかるし。。。
筋トレは、とりあえずは痛みが消えてからしたほうがいいのでは?
ジムフロアにいるスタッフはアルバイトがほとんどだから、ときどきとんでもない的外れなアドバイスをしてくれますよ。
投稿者: kuzenya | 2007年04月24日 15:50
ハハハ(苦笑い)。
中医学を勉強していても、西洋的アプローチは多分に抜けていないわけです。
デューク更家さんのお母さまも、医者から歩くようにいわれて、せっせと歩いていたら膝を傷め、階段から落ちてさらに具合が悪くなったとか。
大腿四頭筋が鍛えられていれば膝がカバーされるという以前に、疲れて腎虚になると、腎性の腰痛は来るし、髄を養えなくなるから、膝も具合が悪くなるのよね。
中医学的アプローチの方が、体にはやさしい、と思う私です。
(未病を治すと言うしね。)
投稿者: toukikou | 2007年04月25日 08:54