先日、友だちに、「授業に出てきた天麻はドクダミのことなの?」と、聞かれました。
なぜ、天麻がドクダミになったのかというと、天麻の話の後に続けて、先生がドクダミの話をしたからなのですが、それぞれの中薬がいったいどんなものなのかという説明がプリントにはなかったのも原因でしょう。
中薬もしくは食材でも、それがどのようなものなのかがわからないとイメージが湧かないし、ピンと来るものがありません。
さらには、どんな味がするものなのかも重要なことです。
その場は、うろ覚えだったので、「オニノヤガラとかいうものだったと思う。」と、答えておきました。
私だって、細かく砕かれた天麻は見たことあるけれど、オリジナルはどんなものかは知りません。
植物好きの方々が、オニノヤガラのページを作ってらっしゃるので、検索してみてね。
東洋ランは地味な色合いの花が多いけれど、こちらもかなり渋めの花。
薬になるような植物なんだから、当たり前?
いやいや、他のラン科の薬は、どうでしょう。
山慈−清熱解毒薬。
ラン科 Orchidaceae のサイハイランCremastra appendiculata (D. DON)MAK.およびPleione bulbocodioides ROLFEの仮球茎、これらは山慈擇△襪い鰐啝擇半里気譴襦
光慈擇魯罐蟆 Liliaceae のアマナ Tulipa edulis BAK.や Iphigenia indica A. GRAV. の鱗茎で、他にウマノスズクサ科のカンアオイの仲間Asarum sp.の全草に由来するものもある。
白芨−止血薬。
ラン科 Orchidaceae のシラン Bletilla striata REICHB. f. の塊茎。
石斛−補陰薬。
ラン科 Orchidaceae のセッコク属植物 Dendrobium officinale K. KIMURA et MIGO、D.nobile LINDL. その他同属植物の茎。
シランは、可憐な小さな紫色をしていて、庭に植えている方も多いのではないでしょうか。
石斛は、デンドロビウムと書かれているとおり、普通に市販されているデンドロビウムによく似ています。
ジャノヒゲの根っこが麦門冬(ばくもんどう)だと知ったときも驚きましたが、身近な美しい植物が薬になるなんて不思議。
(写真の胡蝶蘭は、ミディタイプ。苗で買ってきて一株しか植えていないので、一つしか花茎が出てきません。でも、何年も楽しませてくれています。)