サン・ショップというマクロビオティックと自然食品のお店で、甜杏仁パウダーというのを買いました。
エルエス興業 甜杏仁パウダー 200g、甜杏仁100%の最上品とういのがキャッチフレーズで、お値段は1995円でした。
杏仁霜とどこが違うのか、杏仁霜なら500円ぐらいで購入できそう。
でも、薬膳を勉強している者としては、やっぱり気になる。
開封してみると、杏仁をミルサーで引いたばかりのようなすばらしくよい香りがしました。
そして、色は杏仁霜が真っ白に近いのに対して、こちらはクリーム色なのです。
スキムミルクや赤ちゃんの粉ミルクのような色合いで、見るからにおいしそう。
早速、大さじに山かけて、龍眼蜜とともにいただきました。
杏仁の香りも、龍眼の馥郁たる香りも両方感じられて、幸せなひととき。
たちまち、お気に入りの品です。
袋には、杏仁豆腐、そしてプリンに入れたり、アイスクリームにかけたり、他のドリンクに混ぜたりするとよいとありました。
これで、杏仁豆腐を作ったらおいしそう....(つい、よだれが)
杏仁は、肺の気が下に降りなければならないのに逆に上に向かって咳になるなんてときに、その気を下に降ろしてくれるし、種類(たねるい)の多くが腸の滑りをよくしてくれるように、便秘に力を発揮します。
肺と大腸は経絡でいうと表裏(ひょうり)の関係にあるので、咳にも効くし便秘にも効くというものがあるのは、中医学的にはごく当たり前のことなのです。
手の太陰肺経は、たとえば手首の裏の親指側動脈の拍動するところに走っているし、手の陽明大腸経はその表側(太陽のあたるところ)の親指側に走行しています。
ね、表裏の関係というのがよくわかるでしょ。
ちなみに、大腸経では、親指と人指し指の間の中手骨のところにある「合谷(ごうこく)」というのが、有名な経穴(ツボ)ですね。
私の場合は喘息の持病がありますが(今はめったに発作は出ません)、喘息の発作が出るときは、そういえば便秘していたなという記憶があります。
肺気は下に降りることで、大腸の蠕動運動を促し、大腸はしっかり働くことによって肺の粛降(気の下に行く働き)を助けています。