方剤カード
北京の研修旅行中、王府井書店で友だちが方剤カードを見つけました。私も一緒になって眺めてみたら、絵カルタのようになっていて、見ているだけでもとっても楽しいのです。早速、買ってまいりました。
表には、図と方剤の覚え方が書いてありますが、中国語の音に合わせて作られているので、日本語の漢字の音読みとは異なる音がかなりあります。残念ながら、中国語がわかる人にはバッチリの覚え方でしょうが、それがわからない人には当然おもしろさもわかりません。私は後者の方なので、覚え方以外のところでふーんと感心するのみ。なかなか雰囲気のある絵は、方剤のイメージに合わせて作ってあるのかなと想像したり、裏をひっくり返せば君臣佐使やらその他もろもろが書かれています。中医学を学んでいる者なら、絶対楽しめること請け合いです。
桂枝湯などは、覚え方の「ソウショウキョウソウシル」に無理やり「ソウシャクキョウソウシ」とあてはめて「草芍姜棗枝」に結びつけようとすれば、覚えられそう。でも、君臣佐使の順番通りにはなっていないので、桂芍生大甘(ケイシャクショウタイカン」と覚えたほうがわかりやすいかもしれません。
当帰四逆湯には、四人の娘たちが何やら作業中。他にも、大承気湯は、大城旗、皇后笑執とあり、『皇后笑執』のところを『黄厚硝枳』に当てはめ、皇后が高笑いする絵図があったりと、ただそのままそっくり暗記するより、笑いながら勉強できます。
裏面には、組成、用法、功効、主治、注意も記載されており、カードは93方分あります。
値段は26元でした。「袖珍湯頭趣記図卡」北京科学技術出版社 です。
日本でも、東方書店や亜東書店などで注文できるかもしれません。
ISBN 7-5304-2831-4/R・695