中衛御苑福膳1
薬草植物研究所内の中衛御苑福膳でも薬膳をいただきました。こちらは、薬草園で栽培されている薬草を使っています。珍奇な材料というより、今まで食べたことのないような植物を使った一般的な料理という印象を受けました。何も考えないで食べると、どこが薬膳かわからないかもしれません。薬膳を知っている人向け、もしくは薬膳に素直に入れる人向けの料理です。私自身は、こちらの方が気に入りました。街中からはちょっと離れていましたが、植物園の中にあり、ゆったりくつろげます。
金蓮花と黄芩の葉のお茶は華やかで、午後の日差しに映えてとっても美しく、のんびりと薬膳をいただく至福の時を演出してくれました。当帰と羊肉を煮て固めたものは、ゼリー部分を舌に乗せるとすっと融けていき、当帰生姜羊肉湯など昔からある素材の合わせ方でも料理方法が変わると楽しめますね。西洋参の豚耳巻きは、西洋参のほろ苦みが良く、豚耳のコリコリ感がぴったりあっていました。
(北京市海淀区西北旺薬用植物研究所院内、TEL:6289-0204)
黄芩蓮花茶(清熱解毒、抗菌消炎) | 三七の葉の和え物みじん切りのニンニク乗せ(活血化瘀) | 麗芝と卵の巻物(鎮静、補気) |
茹でた枸杞菜の和え物(清熱補虚) | 桔梗の貴妃肉(止咳化痰、温中益気) | 当帰と羊肉の煮こごり(補血活血、補陽) |
西洋参の豚耳巻き(補気養陰) | 青パパイヤの和え物(活血通筋) | 芋の葉(美人菜?)の酢の物(清熱解毒) |
天麻、百合、鹿肉、胡桃の酢豚風(熄風、滋陰、補五臓、補陽) | 鴨の炒めもの、豆腐干で巻く(滋陰、生津潤燥) | 麗芝の煎液で煮た桂魚(鎮静) |