百合(びゃくごう)
- 分類
- 滋陰薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 百合、野百合、生百合、炙百合、ビャクゴウ
- 基原
- ユリ科 Liliaceae のユリ属植物 Lilium brownii F. E. BROWN var. colchesteri WILS. 、L. tenuifolium FISCH. その他多種の同属植物の鱗茎の鱗片
- 性味
- 甘/微寒
- 帰経
- 心、肺
- 効能
- 潤肺止咳、清心安神
1.肺陰虚、肺熱による咳嗽、喀血に用いる。
肺熱による慢性咳嗽、痰に血が混じるなどには、款冬花を配合する。例:百花膏。
肺陰虚による咳嗽、咽痛、喀血には、乾地黄、玄参、貝母などを配合する。例:百合固金湯。
2.煩躁、動悸、不眠、多夢に用いる。
発熱性疾患の回復期で余熱が残っていることによる前述した症状には、知母あるいは地黄を配合する。例:百合知母湯。百合地黄湯。 - コメント
- 基本的に旬の食材をいただく主義なので、百合根は12月の時期にしか買ったことはありませんでしたが、薬膳店で乾燥したものが売られていたので思わず購入してしまいました。
百合は、ほくほくしていておいしいので、好物なのです。
栗でも蓮子でもほくほくしたものに、つい釣られてしまうのは女の人に多いことかもしれません。
茶碗蒸し、スープ、デザートなど気軽に料理に使えるのが良いところですが、薬膳の食材にするときは、秋の乾燥している時期、咳を止めたいとき、ストレスが多いときとか、目的を持って施膳しないと薬膳とはいえません。 - 参考
- Lilium brownii の画像