銀柴胡(ぎんさいこ)
- 分類
- 清虚熱薬
- 出典
- 本草綱目拾遺
- 処方用名
- 銀柴胡、銀胡
- 基原
- ナデシコ科 Caryophyllaceae のフタマタハコベ Stellaria dichotoma L. var. lanceolata BGE. の根。市場で土銀柴胡、山銀柴胡と称されるものは同科の別属植物に由来するものである。
- 性味
- 甘/微寒
- 帰経
- 肝、腎
- 効能
- 退虚熱、清疳熱
陰虚発熱、労熱骨蒸、盗汗などの証に用いる。
本品は退虚熱に長じており、地骨皮の退虚熱の効果に類似している。
多くは、青蒿、鼈甲、地骨皮などを配伍する。例:清骨散。
また清疳熱の要薬であり、小児の虫積発熱、腹大、消痩、口渇、眼紅など肝疳(疳積)の証に用いる。
常に梔子、党参、黄芩などを配伍し使用する。