鴉胆子(あたんし)
- 分類
- 清熱解毒薬
- 出典
- 本草綱目拾遺
- 処方用名
- 鴉胆子、苦参子
- 基原
- ニガキ科 Simarubaceae のニガキモドキ Brucea javanica MERR. の成熟果実
- 性味
- 苦/寒
- 帰経
- 大腸、肝
- 効能
- 清熱解毒、截瘧治痢、腐蝕贅疣
1.間日瘧あるいは三日瘧に用いる。
本品は抗瘧作用がある。
常に単用でカプセルに入れ、龍眼肉に包んで服用する。
2.熱毒血痢、痢下膿血、裏急後重に用いる。
本品は清熱解毒治痢できる。たとえば「幼幼集成」には、冷積久痢を治すのに、単用で龍眼肉に包み服用するとある。
現代のアメーバ赤痢に効く。
3.鶏眼、うおのめ、尋常性疣贅に用いる。
本品は、外用で疣贅を腐蝕することができる。
鴉胆子仁を搗いて患部に敷くか、鴉胆子油を局部に塗布すると、鶏眼、尋常性疣贅は脱落する。 - 参考
- Brucea javanica MERRの画像