琥珀(こはく)
- 分類
- 重鎮安神薬
- 出典
- −
- 処方用名
- 琥珀、血珀、老琥珀、琥珀屑
- 基原
- 琥珀 Amber は古代のカエデやマツなどの樹脂が長期間地層中に埋没し化石化したもの
- 性味
- 甘/平
- 帰経
- 心、肝、膀胱
- 効能
- 鎮驚安神、活血散瘀、利尿通淋
1.驚風(痙攣ひきつけ)癲癇などに用いる。
朱砂、全蝎など熄風解痙薬を配伍して驚風癲癇の治療に用い、酸棗仁、夜交藤、朱砂などを配伍して心悸不安、不眠、多夢などに用いる。
2.他の活血&3x88aa;瘀薬、たとえば当帰、莪朮、烏薬などを配伍して琥珀散となり、血瘀による月経閉鎖、外傷による瘀血腫痛の治療に用いる。
また三七の粉末を配伍して、冠状動脈硬化心臓病の治療にも用いる。
3.小便不利あるい癃閉に用いる。
琥珀には利尿通淋、散瘀止血作用があるので、血淋には最も効果がある。
石淋、熱淋にも用いる。
琥珀を粉末にして単独で服用しても良いし、金銭草、木通、萹蓄などを配伍して使用してもいい。