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参考：
「中薬学」上海科学技術出版社、
「中医臨床のための中薬学」神戸中医学研究会編著
性味、帰経は「中薬学」(中国高等医薬院校教材)から引用。

珍珠母(ちんじゅも)

分類: 重鎮安神薬
出典: 海薬本草
処方用名: 珍珠母
基原: 珍珠の母貝の真珠層。
真珠母ともいう。
性味: 鹹/寒
帰経: 肝、心、胃、大腸
効能: 平肝潜陽、清肝明目
1.肝陰不足、肝陽上亢による頭痛、眩暈、耳鳴、煩躁、不眠などの証に用いる。
珍珠母の平肝潜陽の作用は石決明とほぼ同じで、白芍、生地黄、竜歯などを配合する。例：甲乙帰蔵湯。
2.肝虚による視力減退あるいは肝熱による目の充血、羞明などの証に用いる。
珍珠母は清肝明目の効能を利用して、蒼朮、豚の肝臓あるいは鶏の肝臓などを配合して、肝虚による視力減退、夜盲症の治療に用い、菊花、千里光、車前子などを配合して、目の充血、羞明の治療に用いる。
珍珠母を粉末にして外用すれば、燥湿収斂の効能があり、湿疹、掻痒などの証に有効である。
参考: Pinctada martensii の画像
 Cristaria plicata の画像