鶴虱(かくしつ)
- 分類
- 駆虫薬
- 出典
- 新修本草
- 処方用名
- 鶴虱、北鶴虱
- 基原
- キク科 Compositae のヤブタバコ Carpesium abrotanoides L. 、あるいはセリ科 Umbelliferae のナニンジン Daucus carota L .などの成熟果実、その他異物同名品がきわめて多い。
そのうち北鶴虱と称されるものはヤブタバコに由来するものである。
古来の正品はキク科のヨモギ属植物 Artemisia cina BERG. の花であると考えられる。 - 性味
- 苦、辛/平。消毒。
- 帰経
- 脾、胃
- 効能
- 殺虫
蛔虫、蟯虫および条虫など多種の腸管内の寄生虫に使用する。
単独で使えるし、使君子、檳榔などを配伍して殺虫の力を強めることができる。例:化虫丸。 - 参考
- Carpesium abrotanoides の画像
Daucus carota の画像
Artemisia cina の画像