大蒜(たいさん)
- 分類
- 駆虫薬
- 出典
- 本草経集注
- 処方用名
- 大蒜、蒜頭、葫
- 基原
- ユリ科 Liliaceae のニンニク Allium sativum L. の新鮮な鱗茎
- 性味
- 辛/温
- 帰経
- 脾、胃、肺
- 効能
- 消腫、解毒、殺虫
回虫、蟯虫に、檳榔子、鶴虱、苦棟根皮などと用いる。
蟯虫には、単味を搗き砕き麻油を少量混ぜて睡眠前に肛門周囲に塗布する。
細菌性下痢に、単味を焼いて服用する。
肺結核の咳嗽に、百部、紫苑などと用いる
百日咳にも、単味を搗き砕き服用する。
瘧疾に、雄黄と用いる。
瘡?の初期に、単味を搗き砕いて外用する。 - 注意
- 陰虚火旺および目・舌・のど・口や歯に疾病のある者は服用しないほうがよい。外用すると発赤、熱感、水泡を生じやすいので、長時間皮膚に貼付してはならない。
- コメント
- 料理の味の決め手になるのでニンニクは必ず常備している品ですが、中国料理の炒めものに香り出しに使われているのかと思っていた、ニンニク、生姜、ネギは、みな解毒効果があったんですね。ただ、本によると、腫物の解毒には、ニンニク、ネギは搗いて患部に敷く、とあります。
- 参考
- Allium sativum の画像