淫羊藿(いんようかく)
- 分類
- 助陽薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 淫羊藿、仙霊脾、いかり草
- 基原
- メギ科 Berberidaceae のシロバナイカリソウ Epimedium macranthum MORR. et DENCNE. 、ホザキイカリソウ E. sagittatum MAXIM, E.brevicornum MAXIM. などの葉。
市場には全草品もあり、同様に利用される。 - 性味
- 辛、甘/温
- 帰経
- 肝、腎
- 効能
- 補腎壮陽、祛風除湿
1.インポテンツ、頻尿、腰や膝の無力に用いる。
補腎壮陽の効能があるので、腎陽虚衰による病症に適用している。
単味で酒に浸けて服用することもできるし、熟地黄、枸杞、仙茅などの補腎壮陽薬を配合して使用することもできる。
2.風寒湿邪による痺痛あるいは四肢の痺れに用いる。
威霊仙、蒼耳子、桂心などを配合する。例:仙霊脾散
『食医心鑑』の淫羊藿は、0.5kgの淫羊藿を5kgの白酒に浸けて十日間置いた後、毎回30g ぐらい、日に2、3回(酒に弱いものには少なめに)服用し、これで前述の病症を治療する。
またインポテンツにも使用する。 - 注意
- 陰虚火旺証には用いない方がよい。
- コメント
- 体を温める効能があるのでお茶にして飲んでいますが、苦いので多く入れすぎると、お茶全体が苦くなってしまいます。
- 参考
- Epimedium macranthum MORR. の画像
Epimedium sagittatum MAXIMの画像
Epimedium brevicornum MAXIM.の画像