胡芦巴(ころは)
- 分類
- 助陽薬
- 出典
- 嘉祐本草
- 処方用名
- 胡芦巴、葫芦巴、芦巴子
- 基原
- マメ科 Leguminosae のコロハ Trigonella foenum-graecum L.の成熟種子
- 性味
- 苦/温
- 帰経
- 肝、腎
- 効能
- 温腎陽、逐寒湿
寒湿を伴う腎陽不足に適している。
「聖済総録」の葫芦巴丸は熟附子、硫黄を配伍して丸薬にし、腎陽虚衰、腹部と季肋部の脹満に用いる。
「楊氏家蔵方」の葫芦巴丸は、破故紙(補骨脂)、木瓜を配伍し、寒湿による脚気の疼痛に使用する。
「局方」の葫芦巴丸は、呉茱萸、茴香、製川烏などを配伍し、下腹部や睾丸に放散痛がある疝痛に用いる。 - 注意
- 陰虚火旺あるいは湿熱証には禁忌である。
- コメント
- 葫芦巴はフェヌグリークと呼ばれるハーブ。
カレーに入れたり、ベジタリアンの蛋白源になっているそうです。
糖尿病に効くというデータもあるようですが、糖尿病だと陰虚火旺の状態の人がいそうで、注意が必要ですね。 - 参考
- Trigonella foenum-graecum の画像