草根木皮みな薬
 

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胡桃肉(ことうにく)

くるみ
分類
助陽薬
出典
開宝本草
処方用名
胡桃肉、胡桃、胡桃仁、核桃肉
基原
クルミ科 Juglandaceae のセイヨウグルミ Juglans regia L. の成熟した核仁(食用に供する部分)
性味
甘/温
帰経
肺、腎
効能
補腎、温肺、潤腸
1.腰痛、下肢無力に用いる。
補腎助陽、腰や膝を強める作用がある。
たとえば腎虚による腰痛、下肢の無力、腰が重い、運動障害などの病証に使用する青娥丸は、胡桃肉と杜仲補骨脂の配合である。
2.虚寒による喘息と咳嗽に用いる。
胡桃肉は肺を温め、喘息と咳嗽を鎮めることができる。
たとえば人参胡桃湯は、胡桃肉に人参生姜を配合したものである。
また虚寒による喘息、咳嗽あるいは肺虚による慢性咳嗽には、蜂蜜1kg、胡桃肉1kgを蒸し熟させて、毎日少しずつお湯で服用する。
3.腸燥による便秘に用いる。
老人あるいは病後の津益不足による便秘に適用する。
単味で服用するか、火麻仁肉蓯蓉当帰など潤腸薬を配合して使用する。
注意
陰虚火旺証、痰熱による咳嗽および泥状便には使用しないほうがよい。
コメント
木の実類の中でも大の好物である胡桃は、皮の部分の渋みのせいでついつい食べたくなってしまいます。
私は必ず常備している木の実で、パンやパウンドケーキには絶対入れたい品ですが、くるみそのものをじっくり味わえる佃煮風の箸休めが一番のお気に入りです。
作り方は、ほんの少々の油をひいたフライパンで軽く炒り、砂糖を加えてカラメル状にし、醤油を少量まわしかけてからめるだけ。
父も妹もおいしいといいつつ、思わず箸が進む一品です。
参考
Juglans regia の画像