陽起石(ようきせき)
- 分類
- 助陽薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 陽起石
- 基原
- 珪酸塩類の鉱石透角閃石tremolite Ca2 Mg5Si8O22(OH、Fe)2。
なお鉱物学的な陽起石actinoliteはCa(Mg、Fe++)3(SiO3)4である。 - 性味
- 鹹/微温
- 帰経
- 腎
- 効能
- 温腎壮陽
腎陽虚によるインポテンツ、子宮虚寒、腰や膝が冷えて痛むなどに用いる。
「普済方」には単味で、Vして粉末にして、毎回6g をインポテンツに使用するとある。
子宮虚寒に用いる陽起石丸は、鹿茸を配伍したものである。 - 注意
- 陰虚火旺には禁忌。
短期間だけ服用すべきで、長期間服用してはならない。 - 参考
- tremoliteの画像