巴戟天(はげきてん)
- 分類
- 助陽薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 巴戟天、巴戟肉、巴戟
- 基原
- アカメ科 Rubiaceae のヤエヤマアオキ属の低木 Morinda officinalis HOW の根
- 性味
- 辛、甘/微温
- 帰経
- 腎
- 効能
- 補腎助陽、袪風除湿
1.インポテンツ、頻尿、虚寒による不妊症、月経不順、下腹部の冷痛などに用いる。
インポテンツ、不妊症を治療するには、人参、山薬、覆盆子などを配伍する。
「奇効良方」では、益智仁、桑螵蛸、莵絲子などを配伍して、尿失禁を治療するとある。
月経不順、下腹部冷痛を治療する巴戟丸は良姜、桂皮、呉茱萸などを配伍する。
2.腰や膝が痛い、無力に用いる。
巴戟天は腎陽を補うこともできれば、風湿を除去することもできる。
風湿証を伴う腎陽不足に対して適切である。
たとえば金剛丸は、萆薢、杜仲などを配伍している。 - 注意
- 巴戟天の薬性は柔潤で、淫羊藿のような燥性ではないが、臨床では、ただ寒湿を伴う陽虚証に適しており、陰虚火旺証、あるいは湿熱証には使用しない方がよい。
- コメント
- 巴戟天はヤエヤマアオキ。沖縄ではヤエヤマアオキの葉をお茶にしています。
これがノニだとは知りませんでした。
タヒチアンノニジュース(ノニの果実)として市販されているものを試飲したことがありますが、あまりおしいくはありませんでした。
が、健康には効きそうって気はしました。
ノニは正確には、学名はMorinda citrifolia なので、ヤエヤマアオキ属までは同じですが、巴戟天とはちと種類が異なります。 - 参考
- Morinda officinalis の画像