茵蔯蒿(いんちんこう)
- 分類
- 利水滲湿薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 茵蔯、茵陳、茵蔯蒿、綿茵蔯、綿茵陳、綿蔯、綿陳、インチンコウ
- 基原
- キク科 Compositae のカワラヨモギ Artemisia capillaris THUNB. の幼苗
- 性味
- 苦/微寒
- 帰経
- 脾、胃、肝、胆
- 効能
- 清熱除湿、退黄疸
黄疸に用いる。
茵蔯蒿は苦泄下降し、清利湿熱の効能があるので黄疸を治療できる。
湿熱による黄疸にかぎり主薬とすることができる。
単味で大量に煎じて服用するか、大黄、山梔子を配合する茵蔯蒿湯を使用する。
顕著な尿量減少があれば、他の利湿薬を配伍する。例:茵蔯五苓散。
寒湿による陰黄には、相須である附子、乾姜などの温中薬を配合すべきである。例:茵蔯四逆湯。
このほか、湿疹掻痒なとに用い、清利湿熱の作用を利用する。
煎湯して内服し、あるいは患部を洗う。 - 参考
- Artemisia capillaris の画像