木通(もくつう)
- 分類
- 利水滲湿薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 木通、細木通、苦木通、潼木通、モクツウ
- 基原
- アケビ科 Lardizabalaceae のアケビ Akebia quinata DENCE. その他同属植物の蔓性茎を正品とする。その他、ウマノスズクサ科の Hocquartia 属、キンポウゲ科の Clematis 属などの異物同名品がある。
- 性味
- 苦/寒
- 帰経
- 心、小腸、膀胱
- 効能
- 利水通淋、泄熱、通乳
1.膀胱湿熱による尿が濃い、量が少ない、排尿痛、排尿困難、あるいは心火上炎、口と舌のびらん(口内炎)、煩躁などに用いる。
木通はよく利水通淋し、熱を下げる。淋病を治療する八正散には木通が用いられる。
生地黄、甘草、竹葉を配合すると、導赤散となり、瀉心火、清利湿熱に使用する。
2.産後乳汁の分泌が少ないときに用いる。
本品は通乳の効能がある。
王不留行、穿山甲などを配合して使用する。
猪蹄(豚足)とともに煮て服用してもよい。
他は湿熱痺証にも用いられる。
通血脈、利湿熱の作用があるからである。 - 注意
- 臨床的な観察によると、木通を1回60g以上服用すると、腎機能不全が生じることがあるので、あまり多量にならないよう注意すべきである。
妊婦には慎重に用いる。 - コメント
- お茶にするために購入したのですが、何だか一般的ではないような気がします。
- 参考
- Akebia quinata の画像