珍珠(ちんじゅ)
0.3g×20で1,200円(繊維分のような物がちょっと残る)
0.3g×10で2,500円(超細は最近の流行りだそうです)
0.3g×12で1,600円
- 分類
- 重鎮安神薬
- 出典
- 開宝本草
- 処方用名
- 珍珠、真珠、濂珠、珍珠粉、真珠粉、濂珠粉
- 基原
- 海水産あるいは淡水産の真珠。
真珠は各種二枚貝の外套膜組織中に病的に形成されるもので、海水産ではウグイスガイ科 Pteriidae のアコヤガイ Pinctada martensii DUNKER 、淡水産ではイシガイ科 Unionidae のシナカラスガイ Cristaria plicata LEACH などが代表的である。 - 性味
- 甘、鹹/寒
- 帰経
- 心、肝
- 効能
- 鎮驚安神、清肝除翳、収斂生肌
1.動悸、癲癇、驚風などの証に用いる。
珍珠は鎮驚安神の作用があるので、以上の証には良い効果がある。
たとえば、『肘後方』によると、珍珠と蜂蜜を同時に服用すれば、心身不安をかねた驚恐証の治療に使用できると述べられている。
朱砂、琥珀、天南星などを配合した金箔鎮心丸は、動悸、癲癇に用い、朱砂を配合した鎮驚丸は急性のひきつけに用いる。
2.目の充血と腫痛、かすみ目など目の疾患に用いる。
珍珠には清肝除翳の作用があるので、目の疾患にもよく使用する。
目の治療に内服することもできるが、たいていは目薬に入れて外用する。
たとえば、琥珀、氷片などを配合した七宝膏を使用する。
3.珍珠は収斂生肌の作用が著しいので、創部感染や皮膚の潰瘍とただれなどの証に用いる。
たとえば、炉甘石、血竭、象皮を配合した珍珠散は、皮膚の潰瘍に用い、牛黄を配合した珠黄散は、咽喉の腫痛とただれに用いる。 - コメント
- 真珠には美容効果があるというので、珍珠粉はインターネットでも売られています。
珍珠を使った人のスレを読むと、中には変な匂いがするという方もいて、何を買ったのかと不思議になります。
真珠本体ではなく、珍珠母(母貝)が入っているものもあるのではないかと、ちょっと疑っています。
もちろん、珍珠母にも効能はあるのですが、珍珠に比べれば効果のほどは劣ると書かれています。
最近の流行りは超細という微粉末の方らしいですが、私が最初に試したのは普通のもの。
化粧水では溶けないだろうし、卵白と一緒にパックにしたら洗い流したくなるだろうし、ということで無難なところで通常使っているクリームに混ぜながら使っています。
その効果は...使うたびに驚きの発見。何という保湿力でしょう。
保湿することによって生肌斂瘡の効能が発揮されるのかと思っています。
クリームに粉が混ざった状態はボソボソしていて、指に乗せるとこぼれ落ちそうになりますが、顔にのせると、まるで粉から水が湧き出てくるようです。なんと、不思議な粉なのでしょう。
北京で購入したもの。
容器が樹脂のものの方が少し安かったけれど、中身は一緒と店員が行っていた割には違うものでした。樹脂製の方はまるでスクラブのような粉、陶器製の方は普通の粉でした。
スクラブ状の粉は、友だち曰く、砂の中に顔をつっこんだようとか。
まあ、確かにそんな感じ。
当たってます。
クリームに混ぜて顔に塗るときに、ザラザラします。
淡黄色のパッケージでした。
購入するときは、粒子の粗いものにお気をつけください。
それにしても、他にもいろいろなパッケージのものを見ましたが、「超」ということばは書いてありませんでした。
北京より上海の方が、やはり流行の先端をいっているのでしょうか。
確かに細密の方が、顔に乗せたときに馴染みがいいようです。 - 参考
- Pinctada martensii の画像
Cristaria plicata の画像