三七(さんしち)
- 分類
- 止血薬
- 出典
- 本草綱目
- 処方用名
- 三七、参三七、田三七、田七、三七粉
- 基原
- ウコギ科 Araliaceae のサンシチニンジン Panax notoginseng F.H. CHEN の根
- 性味
- 甘、微苦/温
- 帰経
- 肝、胃
- 効能
- 化瘀止血、活血定通
1.人体の内外の各種の出血症候に用いる。
三七の止血作用は特によい。
そして活血化瘀の効能を持ち、止血の作用があって瘀が残らないという特徴があるので、出血と同時に瘀滞のあるものに一番適している。
単味では、粉末にして呑服する。
また花蕊石、血余炭を配伍し、化瘀止血の力を強めることができる。例:化血丹。
創傷出血には、粉末にして外用する。
止血鎮痛の作用がある。
2.打撲、損傷による瘀滞腫痛に用いる。
活血袪瘀、消腫止痛の効能があり、特に止痛の効果がよい。
単独でも使え、活血行気薬を配合して使用することもできる。
このほか、近年来、冠状動脈硬化性心臓病の狭心痛を治療するにも、一定の効果がある。 - 参考
- Panax notoginseng の画像