紫珠(しじゅ)
- 分類
- 止血薬
- 出典
- 本草拾遺
- 処方用名
- 紫珠草、紫珠、止血草
- 基原
- クマツヅラ科 Verbanaceae のムラサキシキブ属植物 Callicarpa macrophyla VAHL(=C. dunniana LEVEL) またはその他同属植物の葉
- 性味
- 苦、渋/涼
- 帰経
- 肺、肝、胃
- 効能
- 収斂止血、解毒
鼻出血、喀血、吐血、血尿、下血、崩漏、歯齦出血および外傷出血などの証候に用いる。
紫珠は収斂止血の作用があり、特に肺、胃の出血に効果が良い。
単独で煎じて、あるいは粉末にして服用する。
外傷出血に粉末を創面に散布し、あるいはすりつぶして外用する。
このほか、熱傷および化膿性炎症にも使え、熱傷には、煎液、あるいは粉末を塗布し、化膿性炎症には、内服、外用を併用しても良い。
いずれも解毒の作用を利用するのである。 - 参考
- Callicarpa macrophylla の画像