側柏葉(そくはくよう)
- 分類
- 止血薬
- 出典
- 名医別録
- 処方用名
- 側柏葉、生側柏葉、生側柏、側柏炭
- 基原
- ヒノキ科 Cupressaceae のコノテガシワ Thuja orientalis L. の葉のついた枝
- 性味
- 苦、渋/微寒
- 帰経
- 肺、肝、大腸
- 効能
- 涼血止血、袪痰止咳
各種の内外出血証に用いる。
側柏葉の味は渋で、性は凉である。
凉血することもできるし、収斂、止血の作用もあり、主に血熱妄行の証候に使う。
喀血、吐血、鼻出血、血尿、崩漏などの証候には、大薊、小薊、白茅根などを配合し、虚感性出血には艾葉、炮姜など、温経止血薬と配合して使用する。
側柏葉を粉末にし外傷出血にも用いる。このほか、ここ数年来、臨床においては咳、喘息があり痰が多いものに用いる。
止咳袪痰作用があることが明らかになっている。
脂漏性皮膚炎には、新鮮なものを60g、適量を60%のアルコール(あるいは白酒)に入れ、7日間浸してその液体を頭皮に塗る。
止痒の効能があり、脱毛を減少することができる。 - 参考
- Thuja orientalis の画像