羊蹄根(ようていこん)
- 分類
- 止血薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 羊蹄根、羊蹄、土大黄、野大黄、波葉大黄、牛西西
- 基原
- タデ科 Polygonaceae のギシギシ Rumex japonicus HOUTT. またはキブネダイオウ R. nepalensis SPR .の根
- 性味
- 苦、渋/寒
- 帰経
- 心、肝、大腸
- 効能
- 涼血止血、殺虫療癬
1.出血症に用いる。
羊蹄は凉血止血の作用があり、鼻出血、喀血、血便、崩漏などの証候に用いる。
単味で使えるし、他の止血薬を配合することもできる。
2.疥癬などに用いる。
羊蹄は殺虫止痒の作用があり、疥癬には、新鮮な根に酢を入れ、すりつぶして汁にし、ラードで調合し軟膏として外用する。
頑固な慢性湿疹には、新鮮な根をきれいに洗い、酢を入れてすりつぶし、汁にして外用する。
近年来、臨床では血小板減少性紫斑病に羊蹄15g、30gを大紅棗配合して煎じて飲むと、一定の効果があり、よく用いられる。
その他、羊蹄根は緩瀉通便の作用があり、便秘に効く。 - 参考
- Rumex japonicus の画像
Rumex nepalensis の画像