紫花地丁(しかじちょう)
- 分類
- 清熱解毒薬
- 出典
- 本草綱目
- 処方用名
- 紫花地丁、地丁、地丁草
- 基原
- スミレ科 Violaceae のノジスミレ Viola yedoensis MAK. 、コスミレ V. japonica LANGSD. などのスミレ属植物の無茎種の全草。
マメ科やリンドウ科の紫花を咲かせる小型植物の全草をはじめ、異物同名品が多い。 - 性味
- 苦、辛/寒
- 帰経
- 心、肝
- 効能
- 清熱解毒
1.疔瘡、乳癰、腸癰、丹毒などに用いる。
鮮品を搗いて汁を飲む。
そのかすを練って局部に塗布する、常に銀花、蒲公英、野菊花を配伍する。例:五味消毒飲。
2.毒蛇咬傷に用いる。
鮮品を搗いて汁を飲む。
そのかすに雄黄を少し加えて、よく混ぜ均一に塗る。
このほか、肝熱による目赤腫痛証に、菊花、蝉脱などを配伍する。 - 参考
- Viola yedoensis の画像
Viola japonica の画像