胡麻仁(ごまにん)
- 分類
- 滋陰薬
- 出典
- 神農本草経
- 処方用名
- 胡麻仁、黒脂麻、黒芝麻、脂麻、巨勝子、小胡麻
- 基原
- ゴマ科 Pedaliaceae のゴマ Sesamum indicum DC. の成熟種子
- 性味
- 甘/平
- 帰経
- 肝、腎
- 効能
- 補益精血、潤燥滑腸
1.精血不足による病的白髪、頭のふらつき、目のかすみに用いる。
単味で蒸して、あるいは炒った後に細末にして服用し、あるいは大棗膏と蜂蜜を加えて丸剤にして服用する。
桑葉を配合すると桑麻丸となる。
2.血虚、津液不足による腸燥便秘に用いる。
胡麻の脂肪油を含有することを利用して、養血潤燥、滑腸通便に使用する。
多くは当帰、肉蓯蓉、柏子仁などの養血潤腸薬を配合する。 - 注意
- 泥状便には服用しない方がよい。
- コメント
- 巨勝酒とは、いったい何のお酒かと思っていたら、胡麻のお酒でした。
はと麦や乾地黄も入りますが、お年寄りによいようです。
漢方薬や薬膳は、中年以降の人にとって、選択的に食すには最高のものだと常々感じます。
色が黒くなるので、見栄えが悪いと料理には白胡麻を多く使っていたのに、最近では黒胡麻の方が圧倒的に増えてきました。 - 参考
- Sesamum indicum の画像