草根木皮みな薬
 

薬膳や中医学を勉強している方、
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北京中医薬大での講義

北京中医薬大の門 北京中医薬大日本校の研修旅行で、北京に行ってきました。
(スケジュール等は「きままな旅人」をご参照ください。)

大学の門をくぐり、国際センターの教室で盧先生からの薬膳の講義です。どんな授業かと不安と期待で入り混ざっていましたが、通訳の故先生がすばらしく、中国語で聞いていてそれを訳すタイムラグを感じさせないので、思考が中断されずに講義を受けることができました。今まで、中国語で聞いても通訳を介すれば、情報としては1時間で足りるところが倍かかるのではと憶測していましたが、そんなことは杞憂でした。
授業の内容は主に四季の薬膳でしたが、今まで疑問に感じていたことが氷解し、やはり本場で受ける講義はすばらしいと納得いたしました。

窓辺の香椿たとえば、春の薬膳は平肝するといわれる方もいらっしゃいますが、肝が上亢していなければ春の薬膳としては平肝する必要がないこと。四季の薬膳の中に解表を入れる方もいらっしゃいますが、表証がなければ解表する必要がないことなど、うすうす疑問に思っていたことに明快に答えていただき、確認できたことが成果でした。
薬膳は、弁証して施膳するのですから、四季をいかに弁証するかによって施膳の内容も変わってきます。春は肝の働きが伸びやかになる時期、抑え込んではいけません。

香椿(チャンチン)と呼ばれている植物がいったいどんなものなのか、という話になったとき、ふと先生が教室の木を見て「これがそうです」とおっしゃいました。春に木の芽をいただく香椿は、日本ではなかなかお目にかかれませんが、通訳の故先生の実家にはもっと大木の香椿があり、木の芽をとるのが大変だとのこと。三日目のランチにたまたま香椿が入っていたのですが(もちろんフレッシュではありません。塩漬けか何かです。)、香りの良いものでしたが、山椒の木の芽とは全然違う形容しがたいものでした。似たような代用品はむずかしいかもしれません。

さんざしの木さんざしの実北京中医薬大国際センターの入口に山楂子の木が植わっていました。敷地の中をよく見れば、他にも薬用植物がいっぱい植わっていたのかもしれません。秋に来たおかげで、実も間近に観察することができました。