経外奇穴
No | 経穴 | 読み方 | 位置 | 取穴 | 解剖 | 主治 |
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1 | 神聡 (四神聡) |
しんそう | 在百会四面、各相去同身寸一寸(聖恵) | まっすぐに座り、百会の前後左右に各1寸の距離をもって取る。 | 帽状腱膜中 | 頭痛、眩暈、不眠、健忘、うつ病で精神錯乱するもの、癲癇、中風の後遺症、水頭症、大脳発育不全 寧心安神、明目聡耳 |
2 | 印堂 | いんどう | 在両眉間宛宛中(玉龍経) | まっすぐに座りやや顔を上げる、あるいは仰臥位で両眉頭を結んだ線の中点で鼻尖の真上に取る。 | 皺眉筋中 | 頭痛、頭暈、鼻炎、鼻血、目赤腫痛、重舌、嘔吐、産婦血暈、妊婦が突然倒れ意識不明で痙攣、急性慢性の小児のひきつけ、不眠、顔面疔瘡、三叉神経痛 清熱散風、鎮静安神 |
3 | 太陽 (前関) |
たいよう | 在眼小眦後一寸(聖済) | まっすぐに座り、あるいは側臥位で、眉弓の外端と外眼角を結んだ線の中点の外方1寸の陥凹中に取る。 | 側頭筋膜および側頭筋中 | 偏正頭痛、目赤腫痛、目眩、目がかわく、顔面神経麻痺、歯痛、三叉神経痛 疏風瀉熱、通絡止痛 |
4 | 魚腰 | ぎょよう | 在眉中間(医経小学) | まっすぐに座り、あるいは仰臥位で目をまっすぐに見て眉毛中、瞳孔の直上に取る。 | 眼輪筋中 | 目赤腫痛、目翳、眼瞼痙攣、眼瞼下垂、顔面神経麻痺、上眼窩神経痛 疏風明目、通絡止痛 |
5 | 球後 | きゅうご | 眼窩下縁の外4分の1と内4分の3の交わるところにとる(眼窩鍼灸療法) | まっすぐに座り、やや顔を上げ、軽く閉眼させ眼球をまっすぐにし眼窩下縁の外4分の1の部位に取る。 | 眼輪筋中 | 眼科系疾患、たとえば視神経炎、視神経萎縮、硬膜色素変性、緑内障、早期の白内障、近視 清熱明目、通絡止痛 |
6 | 上迎香 (鼻通) |
じょうげいこう | 鼻唇溝の上端が尽きたところ(鍼灸学簡編) | まっすぐ座り、やや頭を上げ、鼻翼の軟骨と鼻甲介の交わるところに取る。 | 上唇方形筋中 | 頭痛、鼻づまり、鼻腔内ポリープ、急性結膜炎、迎風流泪 清熱開竅、通絡止痛 |
7 | 内迎香 | ないげいこう | 在鼻孔内上端(玉龍経) | まっすぐに座り、あるいはやや顔を上にもたげ、鼻孔内で、上迎香穴と対応する鼻粘膜上に取る。 | 鼻腔底部の粘膜上 | 目赤腫痛、鼻疾患、喉痺痛、熱病、中暑、眩暈 |
8 | 牽正 | けんせい | 耳垂の前5分〜1寸(新医療法手冊) | まっすぐに座り、あるいは側臥位で、耳垂の前方5分、耳垂の中心に平行に取る。 | 咬筋中 | 顔面神経麻痺、口腔のアフタ、口臭、下歯痛 袪風通絡 |
9 | 夾承漿 | きょうしょうしょう | 去承漿両辺各一寸(千金方) | まっすぐに座りやや顔を上にもたげ、承漿の外方1寸の陥凹部で下顎骨のオトガイ孔にちょうどあたる部位に取る。 | 口輪筋中 | 面頬浮腫、歯齦の潰瘍とびらん、顔面神経麻痺、顔面筋の痙攣、口唇の疔疽、三叉神経痛 袪風通絡 |
10 | 頬里 | きょうり | 従口吻辺入往対頬里去口一寸(千金方) | まっすぐに座りやや顔を上にもたげ、口を開け、口角を後ろに向け1寸の口腔内、頬の粘膜上に取る。 | 頬筋、口輪筋中 | 黄疸、口腔内アフタ、顔面神経麻痺、歯齦の潰瘍びらん |
11 | 聚泉 | じゅせん | 在舌上、当舌中、吐出舌、中直有縫、陥中是穴(大成) | まっすぐに座り、口を開け舌を出し、舌背部の舌正中溝の中点に取る。 | 舌筋中 | 舌強、舌緩、消渇、哮喘、咳嗽、味覚減退 |
12 | 金津、 玉液 |
きんしん、ぎょくえき | 在舌底紫脈(医経小学) | まっすぐに座り口を開け、舌を後方に裏返し、舌面下舌小帯の静脈上に取る。左を金津と呼び右を玉液という。 | 舌下静脈、舌下神経 | 舌強、舌腫、口腔の潰瘍、喉頭部の炎症、消渇、嘔吐、腹瀉、失語 調気機、和口舌 |
13 | 耳尖 | じせん | 在耳尖上、巻耳取之、尖上是穴(大成) | まっすぐに座り、あるいは側臥位で耳を前に折り、耳輪上端に取る。 | 後耳介動静脈 | 目赤腫痛、目翳、偏正頭痛、喉痺、麦粒腫 |
14 | 翳明 | えいめい | 翳風の後一寸(中華医学雑誌) | まっすぐに座り頭はやや前傾させ、風池と翳風の連線上の中点に取る。 | 胸鎖乳突筋上 | 眼疾患、たとえば近視、遠視、夜盲症、視神経萎縮、早期の白内障、頭痛、眩暈、耳鳴、不眠、精神病 明目聡耳、寧心安神 |
15 | 安眠2 | あんみん2 | 翳風と風池の連線の中点(常用新医療法手冊) | 腹臥位で、風池と翳風の連線の中点に取る。 | 胸鎖乳突筋と頭の板状金中 | 不眠、頭痛、眩暈、心悸、煩躁、ヒステリーや心因性疾患、癲癇、精神病、難聴、高血圧 鎮静安神 |
16 | 上廉泉 | じょうれんせん | 廉泉の上一寸(心医療法手冊) | まっすぐに座りやや仰向けで、頚部のやや上方正中、下顎下縁と舌骨の間の陥凹部に取る。 | 顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋、舌筋中 | 舌強、言語障害、言語がはっきりしない、流涎、咽喉疼痛、舌面潰瘍、失語。 |
17 | 新設 | しんせつ | 第三・四頸椎の間の傍ら1寸5分(新鍼灸学) | まっすぐに座り、あるいは腹臥位で、風池の直下、後頭後髪際の下1寸5分、第4頸椎の横突起の外端に取る。 | 僧帽筋の外縁 | 頸項強痛、角弓反張、後頭痛、肩背痠痛、咽喉痛 |
18 | 頸臀 | けいひ | 鎖骨上窩の中央と鎖骨内側端の中点(芒鍼療法) | 仰臥位で枕を取り、頭を施術者と反対側に向け、鎖骨の内3分の1と外3分の2の位置の直上1寸、胸鎖乳突筋の鎖骨頭、後縁に取る。 | 胸鎖乳突筋 | 肩・臂・手指の麻痺あるいは疼痛、上肢痿痺 |
19 | 百労 | ひゃくろう | 在大椎向髪際二寸点記、将其二寸中折、墨記横布于先点上、左右両端尽処是(集成) | まっすぐに座り、頭をやや前傾させる、あるいはよつんばいになり、大椎の外方1寸そのさらに直上2寸に取る。 | 僧帽筋、頭板状筋中 | 骨蒸潮熱、盗汗自汗、頚部リンパ結核、咳嗽、気喘、頸項強痛 |
20 | 崇骨 (椎頂、 太祖) |
すうこつ | 在大椎上第一小椎是(集成) | まっすぐに座り、頭をやや前傾させる、あるいはよつんばいになり、後正中線の第6・第7頸椎棘突起の間に取る。 | 胸腰筋膜、棘上靱帯と棘間靱帯中 | 咳嗽、気喘、感冒、寒熱往来、癲癇、肺結核 |
21 | 胃上 | いじょう | 在臍上二寸、旁開四寸処(新医療法匯編) | 仰臥位で、臍中の外方4寸の上2寸に取る。 | 外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋 | 胃下垂、胃痛、腹脹 |
22 | 臍中四辺 | さいちゅうしへん | 在臍中上、下両旁各一寸(千金方) | 仰臥位で神闕の上、下、左、右、各1寸に取る | 白線上、深部は小腸 | 胃脘部痛、腹中雷鳴、泄瀉、消化不良、小児の驚くことにより誘発される癲癇、角弓反張、少腹部から性器にかけての痛み、水腫 |
23 | 三角灸 (臍旁) |
さんかくきゅう | 以患人両口角為一分、作三折成三角、如三角様、以一角按臍心、両角在臍下両旁尽処是穴(神応経) | 仰臥位で、両口角の間の長さを一辺として、正三角形を作る。一つの頂点を臍の中心に置き、底辺を水平にする。その底辺上の二つの角に取る。 | 腹直筋中 | 少腹部から性器にかけての痛みが上に突き上げる、臍の周囲痛、婦人不妊症 調理気機 |
24 | 利尿穴 (止瀉) |
りにょうけつ | 臍下2.5寸(新医学) | 仰臥位で神闕と恥骨結合の上際の連線上の中点に取る。 | 白線上、深部は小腸 | 尿閉、淋瀝、血尿、腹痛、泄瀉、痢疾、子宮下垂、胃下垂 |
25 | 気門 | きもん | 在関元旁三寸(千金方) | 仰臥位で、臍中から外方3寸、そこよりさらに3寸下に取る。 | 腹直筋と外腹斜筋、内腹斜筋の間 | 婦人不妊症、産後悪露不止、崩漏、尿閉、淋症、少腹部の痛み |
26 | 提托 | ていたく | 関元の傍ら四寸に取る(常用心医療法手冊) | 仰臥位で、乳頭直下、臍下3寸のところに水平に取る。 | 内外腹斜筋、腹横筋 | 子宮下垂、月経痛、腹痛、腹脹、少腹部から性器にかけての痛み、腎下垂 |
27 | 子宮穴 | しきゅうけつ | 在中極両旁各開三寸(大成) | 仰臥位で、恥骨結合の上際外方3寸、上1寸に取る。 | 内外腹斜筋 | 子宮脱、月経不順、月経痛、崩漏、不妊、少腹部から性器にかけての痛み、腰痛 暖宮調経、理気止痛 |
28 | 血圧点 | けつあつてん | 第六、七頸椎棘突起間の傍ら二寸にとる(常用新医療法手冊) | よつんばいで、後正中線第6・7頸椎棘突起間の左右2寸に取る。 | 僧帽筋、菱形筋、最長筋、頭板状筋 | 高血圧、低血圧 |
29 | 定喘 | ていぜん | 大椎の傍ら0.5寸に取る(常用新医療法手冊) | よつんばい、あるいは腹臥位で、第7頸椎棘突起下縁の中点の傍ら5分に取る。 | 僧帽筋、菱形筋、頭板状筋、頭最長筋中 | 哮喘、咳嗽、寝違い、肩背痛、上肢疼痛不挙、蕁麻疹 止咳平喘、舒筋活絡 |
30 | 巨闕兪 | こけつゆ | 在第四椎(千金翼) | 腹臥位、あるいはよつんばいで、背部の正中線上、第4・第5胸椎棘突起の間陥凹部に取る。 | 胸腰筋膜、棘上靱帯と棘間靱帯中 | 心痛、不眠、肩背痛、咳嗽、気息、胸脇痛 |
31 | 接脊 (接骨) |
せっせき | 在第十二椎下節間(聖恵) | 腹臥位、あるいはよつんばいで背部正中線、第12胸椎棘突起と第1腰椎棘突起の間陥凹部に取る。 | 胸腰筋膜、棘上靱帯と棘間靱帯中 | 小児の赤白痢疾、脱肛、腹痛、腹瀉、消化不良、癲癇、少腹部から性器にかけての痛み |
32 | 下極兪 | げきょくゆ | 在第十五椎(千金翼) | 腹臥位で、第3腰椎棘突起下、陥凹部に取る。 | 胸腰筋膜、棘靱帯と棘間靱帯中 | 腰痛、腹痛、腹瀉、小便不利、遺尿、下肢痠痛 |
33 | 十七椎 | じゅうしちつい | 在十七椎(千金翼) | 腹臥位で、まず腸骨陵と水平に腰陽関を取る。そこからさらに一つ腰椎分下がった陥凹部に取る。 | 胸腰筋膜、棘上靱帯と棘間靱帯中 | 腰仙骨部痛、腿痛、妊娠による尿閉、月経痛、崩漏、遺尿 補腎壮腰 |
34 | 腰奇 | ようき | 尾骨の先端上二寸(中医雑誌) | 腹臥位で、ちょうど尾骨の尖端の直上2寸に取る。 | 棘上靱帯、第2・第3外側仙骨動静脈 | 癲癇、頭痛、不眠、便秘 鎮驚止痛、熄風袪痰 |
35 | 肘椎 | ちゅうつい | 俯臥伸臂、以縄度両頭肘尖、以縄下夾脊椎大骨空中、去脊各一寸(肘後備急方) | 腹臥位で、後正中線上、第2・第3腰椎棘突起の間、第3腰椎棘突起の左右外方1寸のところに取る。 | 横突起間の靱帯と筋肉中 | 胃脘部痛、腹痛、腹瀉、嘔吐、血便、腓腹筋痙攣 |
36 | 胃管下兪 (八兪、 膵兪 胰兪) |
いかんげゆ | 在背第八椎下旁開一寸五分(千金方) | 腹臥位、あるいはよつんばいで第8・第9胸椎棘突起の間、各外方1寸5分に取る。 | 僧帽筋の下縁、広背筋、最長筋 | 胃痛、膵臓炎、胸脇痛、消渇、咳嗽、咽の渇き 和胃化痰、理気止痛 |
37 | 痞根 | ひこん | 在十三椎下、各開三寸半(医学入門) | 腹臥位で第1腰椎棘突起下縁の中点の外方3寸5分に取る。 | 広背筋、腸肋筋 | 腹腔内の塊、肝脾の腫大、少腹部から性器にかけての痛み、腰痛、一定時間立つと吐く 行気消痞、導滞化瘀 |
38 | 腰眼 | ようがん | 在腰上両旁微陥処(医説) | 腹臥位で第4腰椎棘突起下、外方3寸5分〜4寸の陥凹中に取る。 | 広背筋、腸肋筋 | 腰痛、頻尿、消渇、慢性疾患による体力の衰え、体力の衰えと痩せ、婦人科系疾患 強腰補腎 |
39 | 夾脊 (華佗夾脊) |
きょうせき | 第一胸椎から第五腰椎まで各椎骨の棘突起下の間の傍ら5分に取る。 | よつんばいあるいは腹臥位で、脊椎骨の間の両側背部正中線の傍ら5分に取る。 第1胸椎から第5腰椎まで各外側の17穴、左右34穴。 |
横突起間の靱帯と筋肉中 | 適応症は比較的広範。その中でも胸部上部の穴位は心臓疾患・上肢疾患、胸部下部は胃腸疾患、腰部の穴位は腰・腹部・下肢の疾患を治療 調理臓腑、通利関節 |
40 | 十宣 (鬼城) |
じっせん | 在手十指頭上、去爪甲一分(大成) | 手掌を上に向け、十指をやや屈曲し、十指の尖端の爪甲の尖端から1分離れた位置に取る。 | 固有掌側指動脈と掌側指静脈の形成する動静脈網。 | 昏迷、眩暈で倒れたもの、中暑、熱病、小児の意識不明を伴う驚きにより誘発したひきつけ、咽喉腫痛、指端麻木 泄熱醒神、開竅止痙 |
41 | 八邪 (八関) |
はちじゃ | 手十指、歧縫中(医経小学) | わずかに拳を握り、手背の第1から第5指間の横紋端に取る。 左右で8穴。 |
骨間筋、手背静脈網、背側中手動脈 | 手背腫痛、手指麻木、頭項強痛、咽部痛、歯痛、目痛、煩熱、毒蛇咬傷 清熱解毒、通絡止痛 |
42 | 虎口 | ここう | 在虎口白肉際(千金翼) | 母指と食指の分かれ目、横紋の中点上方、表裏の膚目に取る。 | 第1背側骨間筋、母指内転筋 | 口噤、煩熱、頭痛、眩暈、歯痛、扁桃腺炎、心痛、不眠 |
43 | 大骨空 | だいこっくう | 在手緒母指第二節尖上(玉龍経) | 母指の背側、指節間関節の横紋の真中に取る。 | 背側指神経と動脈 | 目痛、目翳、緑内障、吐瀉、鼻血 |
44 | 中魁 | ちゅうかい | 在中指第二節尖(玉龍経) | 手を握り掌を心臓に向け、中指の背側、近位指節間関節の横紋の中央に取る。 | 背側指神経と動脈 | 嚥下困難、一定時間立つと吐く、嘔吐、しゃっくり、歯痛、鼻血、皮膚の白斑 理気和中 |
45 | 小骨空 | しょうこっくう | 在手小指第二節尖上(玉龍経) | 手を握り掌を心臓に向け、小指の背側、近位指節間関節の横紋の中央に取る。 | 背側指神経と動脈 | 目赤腫痛、目翳、喉痛、指関節痛 |
46 | 五虎 | ごこ | 在手食指無名指背間、本節前骨尖上各一穴、握拳取之(図翼) | 手を握り手背部、第2・第4指の中手骨の骨頭高点に取る。 | 背側指動静脈 | 手指拘攣 |
47 | 拳尖 | きょせん | 在手中指本節頭(聖恵) | 手を握り掌を心臓に向け、手の背側、第3中手骨の骨頭の高点に取る。 | 指の伸筋腱 | 目翳、目痛 |
48 | 威霊、 精霊 (腰痛点) |
いれい、せいれい | 威霊穴、在虎口下両旁歧、有圓骨処、 精霊穴、在四指、五指、夾界下半寸(小児推拿方脈活嬰秘旨全書) |
手を伏せて、威霊穴は手背部、第2・第3中手骨間の中央で第2指の伸筋腱の橈側陥凹部に取る。 精霊穴は手背部、第4・第5中手骨間の中点で第4指の伸筋腱の尺側陥凹部に取る。 |
第2、第4骨間筋中、背側中手動脈 | 急性腰部捻挫、頭痛、気絶し死んだようなもの、痰がつまり呼吸の激しいもの、小児の急性慢性ひきつけ、手背紅腫疼痛 舒筋活絡、化瘀止痛 |
49 | 外労宮 (落枕) |
がいろうきゅう | 在指下、正対掌心是穴(小児推拿方脈活嬰秘旨全書) | 手を伏せて、手背の第2・3中手骨の間、中手指節関節の後5分の陥凹部に取る。 | 背側骨間筋、背側中手動脈、手背静脈網、橈骨神経 | 手背紅腫、手指麻痺、寝ちがえ、五指不能屈伸、小児の消化不良、新生児の破傷風および頸椎症 舒筋活絡、和中理気 |
50 | 中泉 | ちゅうせん | 在手背腕中、在陽谿、陽池中間陥中(奇効) | 手を伏せて、手背側の陽谿と陽池の連線上の中点、総指伸筋腱橈側陥凹部に取る。 | 長母指伸筋腱と示指伸筋腱の間、背側手根靱帯 | 胸脇脹満、咳嗽気喘、胃脘疼痛、心痛、唾血、目翳、掌中熱、腹脹腹痛 |
51 | 四縫 | しほう | 在手四指内中節是穴(奇効) | 掌を上にして指を伸ばし、食・中・環・小指の4指の掌側面近位指節関節の横紋の中心に取る。 | 皮下は指の繊維鞘、指の滑液鞘、深指屈筋腱、深部は指の関節腔 | 小児の消化不良、百日咳、腸の寄生虫、小児の腹泄、咳嗽気喘 消食化積、止咳平喘 |
52 | 二白 | にはく | 在掌後横紋上四寸、両穴対併、一穴在觔中間、一穴在大觔外(玉龍経) | 腕を伸ばし掌を上にして、腕関節横紋の直上4寸、橈側手根屈筋腱の両側に取る。 | 浅指屈筋、橈骨動静脈と前骨間動脈、前腕正中皮静脈 | 痔瘡、脱肛、前臂痛、胸脇痛 調和気血、提肛消痔 |
53 | 手逆注 (臂中) |
てぎゃくちゅう | 在手腕後六寸(千金方) | 腕を伸ばし掌を上にし、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、腕関節横紋と肘窩横紋を結んだ連線の中点に取る。 | 長掌筋と橈側手根屈筋の間、浅深指屈筋、前腕正中皮静脈 | 前臂疼痛、上肢麻痺あるいは痙攣、ヒステリーや心因性疾患、胸脇痛 |
54 | 肘尖 | ちゅうせん | 在肘頭鋭骨(千金方) | まっすぐ座り腰に手をあて、肘関節を90度屈曲させて尺骨肘頭の尖端に取る。 | 浅層の筋膜、肘関節動脈網、前腕の背側皮神経 | 頚部リンパ結核、瘍瘡、疔瘡、虫垂炎、高熱で吐き下す 散結化痰、清熱解毒 |
55 | 奪命 (惺惺) |
だつめい | 在手膊上側、筋骨陥中、蝦蟆児上、自肩至肘、正在当中(聚英) | まっすぐに座り、手を垂らし、肩峰と肘関節横紋の橈側端の連線の中間に取る。 | 上腕筋、橈側皮静脈、筋皮神経 | 目眩し目の前が真っ暗になる、上臂痠痛、紫・白斑症、皮膚が急に赤く腫れ上がる |
56 | 肩前 (肩内陵) |
けんぜん | 垂臂、腋前皺襞頭上1.5寸(中医臨床新編) | まっすぐに座り、手を垂らし、腋窩横紋の前端と肩髃の連線の中点に取る。 | 三角筋中、胸肩峰動静脈 | 肩痛不挙、脳血管障害により上肢の麻痺、肩関節およびその周囲軟部組織疾患 通経活絡 |
57 | 気端 | きたん | 在足十趾端(千金方) | 足の十指の尖端に取る。 | 内側足底動脈、足底静脈 | 中風救救、足趾麻木、足背紅腫、疼痛 |
58 | 八風 (八衝、 陰独八穴) |
はっぷう | 在足十趾去趾奇一分、両足凡八穴(千金方) | まっすぐに座り、あるいはうつ伏せで足背部、5指の間に取る。 | 中足骨頭間、足の骨間筋中 | 足背の腫痛、脚弱無力、頭痛、歯痛、寒熱往来、毒蛇咬傷、足背・足指のチアノーゼ、月経不順 活絡調血 |
59 | 独陰 | どくいん | 在足第二趾下横紋中是穴(大成) | うつ伏せで足の第2指の足底部の遠位指節間関節横紋中に取る。 | 足の長指屈筋腱 | 心臓発作、胸脇痛、嘔吐、吐血、死産、胎盤が降りない、月経不順、少腹部から性器にかけての痛み |
60 | 裏内庭 | うらないてい | 在足掌面第二第三趾夾縫中(鍼灸孔穴及療法便覧) | 腹臥位で足底第2・第3指間で、内庭に対応するところに取る。 | 足の第二虫様筋 | 足の五指のひきつれや痛み、小児の癲癇、癲癇、急性胃痛 |
61 | 女膝 | じょしつ | 在足後跟(膏肓灸法) | 腹臥位あるいは側臥位で、踵の後ろ正中線、表裏の膚目に取る | アキレス腱、腓腹神経外側踵骨枝 | 驚くと動悸がする、うつ病で精神錯乱、頬あるいは下顎の感染による腫脹 |
62 | 闌尾穴 | らんびけつ | 在足三里下二寸稍前之処(新中医薬) | まっすぐに座る、あるいは仰臥位で膝を屈し、足三里と上巨虚の間で圧痛の明らかな部位に取る。 一般的にはだいたい足三里の下1寸5分から2寸のところ |
前脛骨筋、足の長指伸筋、前脛骨動静脈 | 急性・慢性虫垂炎、胃脘疼痛、消化不良、下肢萎痺 行気通腑 |
63 | 胆嚢 | たんのう | 在陽陵泉下一寸左右の圧痛点処(中華外科雑誌) | まっすぐに座る、あるいは側臥位で陽陵泉直下1寸のあたりで圧痛のもっとも明らかな部位に取る。 | 長腓骨筋と足の長指伸筋部 | 急性・慢性胆嚢炎、胆石、胆道回虫症、胆石痛、脇痛、下肢萎痺 利胆通腑 |
64 | 陵後 | りょうご | 在陽陵泉穴後(鍼灸孔穴及其療法便覧) | まっすぐに座り膝を屈し、あるいは側臥位で、陽陵泉の後方、腓骨頭の後縁陥凹部に取る。 | 長腓骨筋とヒラメ筋の上端 | 膝脛痠痛、足下垂、足内反 |
65 | 膝眼 (膝目) |
しつがん | 在膝頭骨下、両旁陥者宛宛中(千金方) | 膝を屈し、膝関節の膝蓋骨側の膝蓋靱帯の両側の陥凹中に取る。左右2穴。 | 膝蓋靱帯の両側、膝関節動脈網 | 膝関節痠痛、鶴膝風、脚気、下肢痛 除湿活絡、通利関節 |
66 | 鶴頂 (膝頂) |
かくちょう | 在膝蓋骨尖上(医学綱目) | 膝を屈し、膝蓋骨の上縁の中心の上方陥凹部に取る。 | 膝骨上縁の大腿四頭筋の腱、膝関節動脈網 | 膝関節痠痛、腿足無力、鶴膝風、脚気 活血止痛、通利関節 |
67 | 百虫窩 (血郄) |
ひゃくちゅうか | 在膝内廉上三寸(大成) | まっすぐに座り膝を屈し、あるいは仰臥位で膝蓋骨内縁の上角の上3寸に取る。 | 内側広筋中 | 皮膚掻痒、風疹の発疹、下半身の瘡、回虫病 疏風清熱、解毒殺虫 |