目の疲れをとる
分類
外感風熱証 | 目が痒く渋る、涙が出る、目が赤く腫れて痛む、涙が多く出る、発熱、悪風、頭痛、鼻づまり |
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火毒上攻証 | 目が充血、発熱、顔が赤い、イライラする、口渇 |
肝陰上亢証 | 耳鳴り、怒りっぽい、心悸、眠れない |
陰虚火旺証 | 目が充血して痛い、涙が多い、頬の辺りが赤い、喉が渇く、潮のように決まった時間に熱が出る、寝汗、掌や足の裏が熱っぽい |
肝腎両虚証 | 両目が乾いて渋る、目眩、健忘、耳鳴り、腰や膝がだるい、遺精、月経不順 |
気血不足証 | 目の光に力がない、全体的に力がない |
薬膳
外感風熱証 | 金銀花の飲物 | 金銀花10g、車前草10g、桑の葉10g、白芷10g | 材料を軽く煎じて砂糖を加え、お茶代わりに飲む。 | 金銀花と車前草は、清熱解毒、疏風解表、桑の葉は疏風清熱、清肝明目、白芷は外感頭痛に効果がある。 |
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金銀花と菊のお茶 | 金銀花10g、菊花10g | 沸騰したお湯を注ぐ。 | 疏風清熱、清頭明目。 金銀花は疏風清熱で解毒でき、菊花は清頭明目。合わせて疏風清熱、明目作用が増強する。 |
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火毒上攻証 | 菊花と石膏のお茶 | 菊花9g、生石膏9g | 材料は粉末にし、お茶にする。 | 清頭明目、瀉火迦解毒。 菊花は清頭明目解毒、生石膏は清熱瀉火で合わせて、風熱火毒上攻の充血頭痛に効果がある。 |
双花飲 | 金銀花50g、菊花50g、山楂 50g | 材料を洗って鍋に入れ、水を3リットル加えてとろ火で30分煎じる。漉した液に蜂蜜を50g加える。 | 清熱、解毒、明目。 金銀花は清熱解毒明目、山楂は活血化瘀、消飲食、蜂蜜は養陰益脾、合わせて傷暑身熱、煩渇眩暈、火毒目赤、咽痛に効く。または夏季の清涼飲料水に。 |
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肝陽上亢証 | 菊とエンジュの飲物 | 菊花・槐花・緑茶各3g | 材料をカップに入れ、お湯を注ぎ5分ほど待つ。毎日数回飲む。 | 肝用上亢の頭痛、眩暈、充血。菊花は清熱平肝明目、槐花は凉血降圧、緑茶は提神醒脳。 |
菊とサンザシの飲物 | 菊花3g、山楂15g、決明子15g(すりつぶす) | 材料に水を適量入れ煎じて漉す。砂糖を適量加えてもよい。 | 平肝潜陽、清頭明目。 菊花は清熱平肝明目、決明子は清熱明目通便、山楂は活血化瘀消食。 |
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陰虚火旺証 | 女貞子と桑椹のお茶 | 女貞子12g、桑椹子15g、何首鳥12g、旱蓮草10g | 材料に水を適量加えて煎じて漉す。3回に分けて飲む。砂糖を加えてもよい。 | 滋補肝腎、養血明目。 肝腎陰虚のめまい、かすみ目、白髪。女貞子、桑椹子は痔補肝腎明目、何首鳥は滋陰補血、旱蓮草は養肝益仁、清熱涼血。 |
生地黄と枸杞のお粥 | 生地黄25g、枸杞子15g、米75g | 生地黄は細切り、水を加えて煎液を2回とって濃縮させる。米と枸杞を洗って粥にし、地黄の汁を加える。砂糖を加えて調味する。 | 痔補肝腎、清熱明目。 腎陰虚のめまい、かすみ目、潮熱、寝汗、掌や足の裏の熱。生地黄は養陰清熱、枸杞子は補肝腎明目、米は補脾益胃。 |
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肝腎両虚証 | 豚レバーの何首鳥炒め | 何首鳥の煎じ汁20g、豚レバー250g、木耳25g、青菜少々、ねぎ、ニンニク、生姜各15g、レバーの下味(紹興酒10g、塩4g、片栗粉15g、醤油25g) | 何首鳥の煎じ汁と下味用の液に、そぎ切りした豚レバーを漬ける。レバーを油通ししてから、残りの材料とともに炒め、漬け汁を加えて調味する。 | 補肝腎、益精血、明目増視。 肝腎両虚のかすみ目、視力減退、白髪、腰膝がだるいなどに用いる。何首鳥は補肝腎、益精血で抗老益寿の要薬、豚レバーは補肝養血明目、木耳は通利血脈で、合わせて健身益寿の食。 |
胡麻と枸杞のお粥 | 黒胡麻・枸杞子・何首鳥各15g、米100g | 黒ごまは炒ってすっておく。何首鳥は2回煎じ(1度煎液をとった後、再び水を加えてまた煎じる)漉して液をとる。材料をすべて合わせて粥にする。1日1回食べる。 | 補肝液腎、養血明目。 肝腎両虚のかすみ目、白髪に用いる。黒胡麻は補腎益精、枸杞子は保肝腎明目、何首鳥は補肝腎益精血で、合わせて、補肝腎養血明目の効能が増し、抗老防衰の保健食品。 |
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気血不足証 | 八薬の鶏のスープ | 党参5g、茯苓5g、白朮5g、炙甘草2.5g、熟地黄7.5g、白芍5g、当帰7.5g、川芎3g、鶏肉1.5kg、豚肉750g、豚の砕いた骨750g、ねぎ・生姜・酒・塩適量 | 8薬は布袋に入れ、水にしばらく浸す。鶏、豚、骨と薬袋と水を鍋に入れ煮る。アクをとり、生姜、ねぎ、酒を加えたらとろ火で煮る。鶏肉と豚肉は適当に切ってから再び鍋に戻し、塩で調味する。 | 補気養血、気血両虚、身体痩弱者、気血両虚の目疾者 |
枸杞と桃仁入り鶏の炒めもの | 桃仁150g、枸杞子90g、鶏肉600g、鶏卵3個、肉の漬け汁用に(塩20g、砂糖20g、胡椒4g、鶏スープ150g、胡麻油20g、片栗粉15g、紹興酒20g) | 枸杞は洗い、桃仁は皮をむき水に漬ける。鶏肉を適当に切って漬け汁に漬けておく。油通しした鶏肉を生姜、ねぎ、ニンニクとともに炒め、漬け汁を加える。仕上がり際に桃仁と枸杞子を入れて炒める。 | 補気養血、滋肝益腎、明目健身。 気血不足で疲れやすくパワーがない、かすみ目、咳、息切れに。枸杞子は益精明目、桃仁は補肺益腎、合わせて抗老益寿に用いる。鶏肉は栄養豊富で補気養血、合わせることで補益肝腎、益気養血、明目健身に。 |
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人参枸杞酒 | 朝鮮人参20g、枸杞子350g、熟地黄100g、氷砂糖400g、蒸留酒10リットル | 材料を合わせ、毎日1回混ぜる。10〜15日置く。 | 朝鮮人参は大補元気、熟地黄は滋陰補血、枸杞子は養肝明目、合わせて補益の力がさらに増し、強身益寿の効き目がある。 |
八薬の鶏スープは、鶏と八薬だけで作ってみました。
甘草が入っているので甘味が出ます。熟地黄もそれほど入っていないので、スープの色は真っ黒にはなりません。
何とも、滋味あふれる味のスープができあがります。
鶏は骨つきもも肉を使い、身をはずして黒酢醤油と黒ごまドレッシングでいただきました。
鶏肉にも味が滲みて不可思議なおいしい味になります。
スープは、煮なおしていくと、甘草の味が強くなり薬臭くまずくなるので、一度作ったら薬の入った袋は取り出すのがお薦めです。
党参はもったいないので、刻んでワイン煮や他の料理に加えてしまうと良いようです。