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霊枢・15五十営

太陽は二十八宿の間を周行するのを引用し、営気は二十八脈を運行する。銅製の水時計と経脈の長さを勘案し、一昼夜に気が行る度数を計算すると、一昼夜に水時計は百刻、日行は千零八分、人は一万三千五百息、気行は八百一十丈で、総合すると五十周となる。

黄帝曰、余願聞五十営奈何。岐伯答曰、天周二十八宿、宿三十六分。人気行一周千八分。日行二十八宿、人経脈上下、左右、前後、二十八脈、周身十六丈二尺、以応二十八宿、漏水下百刻、以分昼夜。故人一呼、脈再動、気行三寸。一吸、脈亦再動、気行三寸。呼吸定息、気行六寸。十息、気行六尺、日行二分。二百七十息、気行十六丈二尺、気行交通于中、一周于身、下水二刻、日行二十五分。五百四十息、気行再周于身、下水四刻、日行四十分。二千七百息、気行十周于身、下水二十刻、日行五宿二十分。一万三千五百息、気行五十営于身、水下百刻、日行二十八宿、漏水皆尽、脈終矣。所謂交通者、并行一数也。故五十営備、得尽天地之寿矣、凡行八百一十丈也。

(注)二十八宿:中国古代の天文学上の28組の恒星のことで、東方蒼竜七宿は、角・亢・氐・房・心・尾・箕。北方玄武七宿は、斗・牛・女・虚・危・室・壁。西方白虎七宿は、奎・婁・胃・昂・畢・觜・参。南方朱雀七宿は、井・鬼・柳・星・張・翼・軫である。
漏水下百刻:古代の時間測定法。時計が発明される前は、銅製の壺に紋を刻み、水を漏らして時刻を計った。一昼夜を百刻として計算した。

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