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霊枢・74論疾診尺

尺部の皮膚の滑濇、寒熱、肉脱、肉弱などのさまざまな現象診察することにより、外部から身体内部を知り、臓腑とある部位の発病の情況を推測することを論じている。目・歯・婦人の妊娠および小児病の診断方法についても述べている。

黄帝問於岐伯曰、余欲無視色持脈、独調其尺以言其病、従外知内。為之奈何。岐伯曰、審其尺之緩急、小大滑濇、肉之堅脆、而病形定矣。
視人之目窠上微癰、如新臥起状、其頚脈動、時欬、按其手足上、窅而不起者、風水膚脹也。
尺膚滑、其淖沢者、風也。尺肉弱者、解[人亦]。安臥脱肉者、寒熱、不治。尺膚滑而沢脂者、風也。尺膚濇者、風痺也。尺膚麤如枯魚之鱗者、水泆飲也。尺膚熱甚、脈盛躁者、病温也、其脈盛而滑者、病且出也。尺膚寒、其脈小者、泄、少気。尺膚炬然、先熱後寒者、寒熱也。尺膚先寒、久大之而熱者、亦寒熱也。
肘所独熱者、腰以上熱、手所独熱者、腰以下熱。肘前独熱者、膺前熱。肘後独熱者、肩背熱臂中独熱者、腰腹熱肘後麤以下三四寸熱者、腸中有虫掌中熱者、腹中熱。掌中寒者、腹中寒。魚上白肉有青血脈者、胃中有寒。尺炬然熱、人迎大者、当奪血。尺堅大、脈小甚、少気、悗有加、立死。
目赤色者病在心。白在肺。青在肝。黄在脾。黒在腎。黄色不可名者、病在胸中。
診目痛、赤脈従上下者、太陽病。従下上者、陽明病。従外走内者、少陽病。
診寒熱、赤脈上下至瞳子、見一脈、一歳死。見一脈半、一歳半死。見二脈、二歳死。見二脈半、二歳半死。見三脈、三歳死。
診齲歯痛、按其陽之来、有過者独熱。在左左熱、在右右熱、在上上熱、在下下熱。
診血脈者、多赤多熱、多青多痛、多黒為久痺。多赤多黒多青皆見者、寒熱身痛。而色微黄、歯垢黄、爪甲上黄、黄疸也。安臥、小便黄赤、脈小而濇者、不嗜食。
人病、其寸口之脈与人迎之脈小大等、及其浮沈等者、病難已也。女子手少陰脈動甚者、姙子。嬰兒病、其頭毛皆逆上者、必死。耳間青脈起者、掣痛。大便赤瓣、飧泄、脈小者、手足寒、難已。飧泄、脈小、手足温、泄易已。
四時之変、寒暑之勝、重陰必陽、重陽必陰。故陰主寒、陽主熱。故寒甚則熱、熱甚則寒。故曰寒生熱、熱生寒。此陰陽之変也。故曰、冬傷於寒、春生癉熱。春傷於風、夏生後泄腸澼。夏傷於暑、秋生痎瘧。秋傷於湿、冬生咳嗽。是謂四時之序也。

(注)肘前独熱者、膺前熱。肘後独熱者、肩背熱:張介賓の説「肘前とは、内廉である。手の三陰脈がめぐるところなので胸の前に対応する。肘後とは、外廉である。手太陽脈がめぐるところなので、肩背に対応する。」
臂中独熱者、腰腹熱:張介賓の説「肘から下を臂という。臂は下にあるので、腰腹に対応する。」
肘後麤以下三四寸熱者、腸中有虫:張介賓の説「臂後麤以下三四寸とは、三里より下、内関より上の部位をいう。ここは陰の領域である。陰の領域に熱があるので、腸中に虫がいることと対応する。」
掌中熱者、腹中熱:張介賓の説「掌中は、三陰脈が集まるところなので、その熱も寒もみな腹中に対応する。」
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