食塩(しょくえん)
- 分類
- 催吐薬
- 出典
- −
- 処方用名
- 食塩、炒食塩
- 基原
- 海水あるいは塩井、塩池、塩泉などの塩
- 性味
- 鹹/寒
- 帰経
- 胃、肺、腎
- 効能
- 涌吐宿食痰涎毒物、清火涼血解毒
1.涌吐宿食痰涎毒物 宿食の腹満、腹痛、あるいは胸中痰飲の胸内苦悶、あるいは痰迷心竅の精神異常などに、単味を炒黄した煎湯を服用させて吐かせる。
毒物の誤飲、誤食にも使用する。
2.歯齦出血や風熱の止痛に、単味をすりこむ。
目翳(角膜混濁)に、塩水を点眼する。
癰腫(皮膚化膿症)、金創(切創)、皮膚瘙痒などに、単味を湯に溶かして外洗する。
3.鹹は腎に入るで、塩水で薬物を炒したり、塩湯で服用することにより、引薬入腎させる。